沖縄タイムス 苦難走破 達成感に笑顔「気持ちいい」
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沖縄タイムス2005年2月28日掲載 苦難走破 達成感に笑顔「気持ちいい」
障害克服へ奮起 力走松葉づえ 両足義足で10㌔出場の島袋さん
十㌔ロードレースの完走後「達成感があって気持ちいい」と笑顔を見せた島袋勉さん(41)=那覇市。四年前の交通事故で両脚を失ったが「リハビリのため」と周囲の反対を押して昨年十一月の中部トリムマラソンに出場。以降、ホノルルマラソンで初のフルマラソンを経験するなど、たて続けに大会に参加、おきなわマラソンで計五回目の完走を果たした。
一度決めたらやり通す性格。苦手な「走り」を克服したいと奮起し、今大会に応募した。「走っていると汗がたまり脚と義足の付け根が痛んだが、松葉づえを使って前に進んだ」とレースを振り返り、ほぼ目標通りの一時間三十二分三十三秒の記録に「タイムが少しづつ縮まるのが楽しい」と完走状を眺めた。
一緒にゴールした妹の栗田智美さん(38)=那覇市=は「夫と兄と三人で完走できうれしい。やりたいことをあきらめないのが兄のいいところ」と話した。「次の目標は交通事故時に入院していた長野県のマラソン大会に出場すること」と話す島袋さん。「治療でお世話になった人たちに元気な姿を見てもらえれば」と新たな目標を見据えた。
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