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琉球新報 両脚義足の島袋さん、南米最高峰に挑戦 目指すは夢の頂

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両脚義足の島袋さん、南米最高峰で前哨戦 目指すは夢の頂


 事故で両脚を失いながらも義足でフルマラソンなどにチャレンジしている島袋勉さん(42)=那覇市=が、アルゼンチンにある南米最高峰の山、アコンカグア峰(約6、960メートル)登頂に挑んでいる。1日から登山を開始、8日には頂上に達する予定だ。年内にも島袋さんは、世界最高峰・エベレストへの登山を目標にしており、今回はいわば“前哨戦”。登頂前には家族に「(登山が)楽しみだ」と話していたといい、島袋さんの挑戦はまだまだ続いている。

 島袋さんは2001年4月に、出張先の東京で事故に遭い両脚を切断。しかし、障害にも負けず、04年にホノルルマラソンを完走。フルマラソンのほか、ロッククライミング、ツールドおきなわなど、さまざまなスポーツにチャレンジしている。
 山への挑戦は「若いころからの本人の夢だった」と話すのは妹の栗田智美さん(38)。栗田さんがアコンカグア峰へのチャレンジを聞かされたのは昨年11月ごろ。「昨年夏ごろから準備していたようだが、周りが心配するので、あまり相談できなかったようだ」。しかし「体力的にも、今できることをやろうというのが兄。好きなことにチャレンジしていることがうれしい」と、挑戦を温かく見守っている。
 ゆくゆくはエベレストを目指している島袋さん。南半球のアコンカグア峰は、現在は夏で気候も良く、ある程度の高さもあり、エベレストに向けた調整にはうってつけという。
 プロの登山家ら7人と一緒に挑戦しており、気圧の変化による義足の調子などを見るという。栗田さんは「できないと思うと工夫しなくなる。行かないと改善のしようもない」という島袋さんの言葉を紹介、エベレストに向けた“前哨戦”との位置付けだ。
 12月31日には、登頂前に連絡を受け「『楽しみにしている』と話していた」と栗田さん。島袋さんは14日には帰沖の予定。


(琉球新報)- 1月6日

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