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琉球新報 「あきらめない習慣を」 義足のランナー島袋さんが体験語る

「あきらめない習慣を」 義足のランナー島袋さんが体験語る

2006年1月20日

島袋さん(左端)の足に触りながら義足の履き心地などを聞く生徒=南風原中学校

 南風原中学校(新里光子校長)で18日、進路講演会が行われた。“義足のランナー”島袋勉さん(42)が「夢をあきらめないで―逆境から学んだこと」をテーマに、目標に向かって努力することの大切さなどについて、生徒や父母らに語り掛けた。
 島袋さんは2001年に事故で両足を失って以来、義足での生活を送っている。講演の中では、足を失ったショックから立ち直り、事故の後遺症で陥った記憶障害とも闘いながら、周りからは「無理だ」と言われたフルマラソンに挑戦するようになるまでの自身の体験を語った。

 島袋さんは「事故に遭い、あす生きていられるかさえ分からないことを知った。後悔しないためにも、すぐにあきらめてしまうのではなく、うまくいくイメージを描きながら、続けていくことが大事だと思う」「あきらめるというのは習慣になる。自分は、あきらめない習慣づくりを徹底している」などと述べ、生徒らに一つのことをやり抜く大切さを訴えた。
 島袋さんの講演後、生徒を代表して嶺井海里君(2年)が「できないことを考えるのではなく、できることを見つけて挑戦していく姿に感動しました」と感想を述べ「これから3年生は受験を迎える。この時期に島袋さんの話を聞けて良かったと思う」とお礼を述べた。
 講演会は受験シーズンを前に、生徒たちに目標達成に向かってやり抜く力を学んでもらい、将来や生き方について考えてもらおうと企画された。

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