八重山毎日新聞 両足義足のランナー島袋さんが「やる気」の大切さ訴え
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▼八重山毎日新聞2006年3月11日掲載:両足義足のランナー島袋さんが「やる気」の大切さ訴え
「苦しくても あきらめない」
事故で両ひざ下から先を失いながらも、自動車整備会社の社長、また両足義足のランナーとしてフルマラソンにも挑戦する島袋勉さん(43)の体験講演会「夢をあきらめない」(八重山準倫理法人会主催)が、9日午後7時から市民会館大ホールで行われた。
島袋さんは1963年那覇市生まれ。01年に千葉県内の踏み切りで事故に遭い、一命は取りとめたが、両足のひざ下から先を切断したほか、頭を強く打った後遺症で記憶障がいも抱えた。
1年8カ月の闘病生活を経て社会復帰。現在も両足義足を装着して会社経営を行っているほか、世界各地のフルマラソンに出場し完走している。
講演の中で島袋さんは再手術や義足の製作、リハビリのため長野県や埼玉県の病院での闘病生活の中で学んだことを紹介し「足がないからできない、記憶障がいだからできないと言い訳をせず、なければ無いなりの方法を探し出し、残っている機能を鍛え、自分のできることに全力を尽くした」と語り「障がいをチャンスと考えた。ほかの人と同じことができなくてもいい。自分らしさを伸ばしていきたい」と笑顔で訴えた。
現在は、西原町内にある自動車整備会社の社長として活躍。「苦しくてもあきらめないで最後までやり続けようと思うことが大切。人間はやる気になれば何でもできる。夢や希望、目標を持つことで前向きに明るく生きられる」と、明るく笑顔の説得力のある話しぶりに、フロアの参加者らは身を乗り出すように真剣な表情で聞き入っていた。
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