琉球新報 "声" 義足のランナー島袋さんに感動
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琉球新報2006年3月5日掲載 "声" 義足のランナー島袋さんに感動
うるま市 棚原 康守(57歳)
二月十二日、NAGOハーフマラソンに参加した。午前9時20分、ハーフの部がスタート。二十一世紀の森公園近くまで知人と並走するが相手のペースが速いため少しづつ遅れる。
途中、北部病院前の上り坂がきつく息が上がるが5㌔を28分で通過、そして10㌔を58分で走る。羽地内海を右に景色を楽しみながらゴールを目指す。15㌔地点の我部祖河農協前で、小学生含む住民がひときわ大声で声援している。
走るランナーに向け小学生の集団が「じゃんけんぽん」で声掛けする。こちらも思わず小学生にじゃんけんを返す。意表を突かれ思わず笑みがこぼれた。名護バスターミナル手前を左折し陸上競技場へ。タイム2時間6分28秒、ハーフマラソンとしては満足だ。
帰り支度をしていると競技場のスタンドから声援が・・・。グラウンドに目を向けると、両足義足で補助杖を借りて走っているランナーがいる。制限時間を20分オーバーし、それでも最後まであきらめずにゴールを目指す義足のランナー島袋さんがいた。
大きな拍手が競技場に鳴り響く、そして軽く笑みを返し応える島袋さん。大きな感動をもらい帰路についた。「やんばる路 感動もらい 足軽く」
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