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長崎新聞 夢追う大切さ訴え 小浜で講演会

長崎060906.jpg 長崎新聞2006年9月6日掲載

夢追う大切さ訴え

義足のランナー、島袋さん 小浜で講演会

【雲仙】事故で両足を失いながらも、フルマラソンなどへの挑戦を続ける沖縄県の会社経営、島袋勉さん(43)の講演会が五日夜、雲仙市小浜老人福祉センターであり、夢を追いかける大切さを訴えた。

島袋さんは二〇〇一年に列車事故に遭って両ひざ下を失い、記憶障害や目の障害も負った。だが、一年八ヵ月の闘病生活を経て社会復帰。自動車整備会社を経営するほか、義足を着けフルマラソンにも出場し完走している。島袋さんは四日から七日まで雲仙市内や諫早、松浦両市内の小中学校などで講演。同福祉センターでの講演会は小浜町ボランティア連絡協議会が主催し、地元住民ら約百人が集まった。

島袋さんは事故で落ち込みながらも、母親の励ましの言葉や同じ境遇でも頑張っている患者の姿を見て現状を受け止めようと決意。「できないことを探すのではなく、できる方法を考えるようになった」と振り返った。

パラリンピックで両脚のない人が走っている写真を見たのがマラソンに挑戦するきっかけで、リハビリに励んだ経緯などを紹介。「どんなに苦しいことがあっても言い訳せず、自分の夢をしっかり持つ大切さを事故を通し学んだ」と力強く語った。

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