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毎日新聞 踏切事故から5年半‐元気な姿 見てほしい

毎日11・10.jpg毎日新聞 2006年11月10日掲載

踏切事故から5年半‐元気な姿 見てほしい

足失った船橋できょう講演会‐義足ランナーの沖縄・島袋さん

両足義足でフルマラソンを完走し、全国で講演活動を続けている島袋勉さん(44)=沖縄県西原町=が10日、踏切事故に遭った船橋市で初の講演会を開く。突然の悪夢から5年半。島袋さんは「両足を失って絶望した自分に、勇気を与えてくれた船橋の人たちに、元気な姿を見てもらいたい」と話している。【袴田貴行】

沖縄で民間車検会社を経営する島袋さんは、01年4月、米国への視察旅行の帰りに寄った同市で事故に遭い、両ひざ下を切断した。事故後、船橋市立医療センターに約1ヶ月間入院。当初は現実を受け入れられず、絶望に打ちひしがれていたが、「義足を履けば歩けるようになる」というリハビリ医師の励ましに救われたという。その後も1年7ヶ月にわたって長野や埼玉で転院しながらリハビリを続けた。

「最も苦しいことを乗り越えられれば、どんな困難も耐えられるようになる」との信念から、退院後の04年12月、島袋さんはホノルルマラソンに挑戦。史上初めて、両足義足での完走を果たした。昨年12月には、体験記「義足のランナー」(文芸社)を出版、本業の傍ら、講演で全国を巡る生活が続いている。

今回の講演会は、島袋さんの本を読んで感動した同市民の有志らで実現。折しも、高架化事業に伴い、事故に遭った踏切は25日で姿を消す。講演に先立ち、踏切を訪れるという島袋さんは「最後の機会に、自分の人生を変えた踏切に立って、この5年半の歩みを振り返ってみたい」と話している。

講演会は午後6時から、船橋市民文化ホール。問い合わせは「夢をあきらめない」 元気の出る会」

 

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