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琉球新報 第29回琉球新報活動賞 地域発展 支える力 

琉球新報 2007年1月24日掲載20070217 ryukyusinpo syakaikatsudou.JPG

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第29回琉球新報活動賞 地域発展 支える力
生きる喜び 感動伝え 社会活動賞 島袋 勉氏(43)


 両足義足のランナーとして国内外のフルマラソンや24時間マラソンなどに挑戦し、多くの人に感動を与えている。2004年からは講演活動も始め、精力的に全国各地を飛び回る。06年の1年間にこなした講演は313回。青少年らに生きることの喜び、目標を持つことの大切さを伝えている。
 01年に電車事故で両足切断。高次脳機能障害で記憶障害も患った。走ることが回復に効果があると聞いたことや苦手意識を克服しようと04年11月、初めて中部トリムマラソン3㌔の部に出場。その一カ月後には、フルマラソンのホノルルマラソンを12時間59分29秒でゴールした。
 05年には24時間マラソンで80㌔を走破した。
 「速く走ることはできないが、休まずにずっと走り続けることで、長い距離を走ることができた。ウサギとカメの話を思い出した」
 幼いころから抱き続ける夢は世界最高峰チョモランマ(エベレスト)への登頂。定年後の挑戦を予定していたが「条件が悪く、一番できそうもない山登りができれば、ほかのこともできる」と変更。2008年の登頂を目標に準備を進め「夢への挑戦が少し早まった」とほほ笑む。
 どんな状況でもやりたいことに挑戦する前向きな姿勢が、人々を勇気づけ続ける。


(略歴)しまぶくろ・つとむ
1963年生まれ。那覇市出身。大規模車検センター「ラシーマ」社長の傍らフルマラソンや24時間マラソンに出場。全国各地の学校などで講演会を開き、生きる喜びを伝えている。西原町小那覇550の1。
(写真)両足義足のランナーとして国内外のマラソン大会に挑戦している島袋勉さん=西原町小那覇のラシーマ
 

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