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千葉日報ウェブ【ちばトピ】 「あきらめない姿勢大切」

千葉日報ウェブ【ちばトピ】 2007年11月20日掲載

「あきらめない姿勢大切」

義足のランナー 島袋さん講演 佐倉西高

2007年11月20日15時11分[県東エリア]

「夢をあきらめない」をテーマに講演後、体育館内1周を見事なフォームで走ってみせた島袋勉さん=佐倉西高

 佐倉市の県立佐倉西高校(葉山幸雄校長、生徒数六百五十人)は十九日、福祉教育の一環として両足義足のランナー、島袋勉さん(44)を迎え、講演会「夢をあきらめない」を開催した。全校生徒のほか保護者や地域住民も参加し、マラソンや登山に挑戦し続ける島袋さんのメッセージに聞き入っていた。

 島袋さんは一九六三年、沖縄県生まれ。二十歳で自動車メンテナンス会社を創業するが、二〇〇一年に船橋市内で踏切事故に遭い、両足の膝下十センチ以下を切断し義足となった。その後、闘病生活を乗り越えて社会復帰し、〇四年にホノルルマラソンを完走。以来数々のフルマラソンに挑み、今月四日にはニューヨークシティーマラソンを完走したばかり。〇五年の著書「義足のランナー」で広く知られるようになった。

 講演会では、事故による重度の記憶障害やリハビリ生活に対し、「無い物ねだり、言い訳をしない」「自分の悪い所を隠さない」姿勢で取り組んだエピソードを披露。「苦しいことがあってもあきらめないことが大切。小さな努力を積み重ね、夢に向かって進んでもらいたい」と生徒らにエールを送った。

 「現在の夢は?」との生徒の質問に「エベレストに登りたい。そのために今準備しています」と笑顔で答えると、大きな拍手が起こった。

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