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毎日新聞 「言い訳せず、あきらめず」 マラソンや富士登山に

毎日新聞香川3・5.jpgのサムネール画像

毎日新聞 2008年3月5日掲載

言い訳せず、あきらめず マラソンや富士登山に

沖縄の島袋さん 観音寺で700人に語る

[7年前両足切断 入院生活20ヶ月]

 

 両足に義足をしてマラソンや登山に挑戦している沖縄県出身の「義足のランナー」島袋勉さん(44)の講演会「夢をあきえらめない」(県三豊倫理法人会主催)がこのほど、観音寺市民会館(同市坂本町)であった。講演は午前6時に始まり,登校前の高校生や出勤前の会社員ら約700人が会場に詰めかけた。[矢島弓枝]

 

 島袋さんは沖縄県那覇市生まれ。20歳で自動車販売会社を創業したが、37歳の時に踏切事故で両足を切断し、頭を強く打ったことで高次脳機能障害(記憶障害)の後遺症も残った。約20カ月間の入院生活を余儀なくされたが、その後職場復帰。04年にホノルルマラソンに初挑戦し完走、昨年は富士山に登頂した。

 講演では、島袋さんが義足で歩いたり、義足を外した足を見せたりしながら、両足を失った後の苦労やマラソンの練習過程などを語った。 

 マラソンでは、病院の階段を上って練習したことや、つえを使って足の負担を軽くするよう工夫したことを説明。

 記憶障害への対処では、何でもメモを取るようになったことを紹介したうえで、「着替えや風呂を忘れることがあっても、なぜか食べることだけは忘れない。だから、日常生活のメモは食材のある冷蔵庫に張ることにしました」などと話し、会場の笑いを誘った。

 島袋さんは「事故に遭ってはじめて、当たり前だと思っていた足や脳の働きのすごさを知りました。マラソンでは2㌔ですでに苦しくなっていましたが、ゴールすることだけを考えながら12時間以上かけて歩きました。苦しいときにも言い訳をせず、あきらめずに続けていれば、何でも出来るんだということが分かりました」と、講演を締めくくった。

 

 

 

 

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