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ひとつひとつ勝つだけ

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島袋君「ひとつひとつ勝つだけ・・・」昨年の夏の経験から・・・春・・・そしてさらに深まり鍛えられた精神面の成長・・・。我喜屋監督の目が浮びます・・・。

新聞記事より↓2010夏の甲子園記録

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島袋洋奨投手(写真:産経新聞)
 興南が擁する大会ナンバーワン左腕との対決を前に、経験豊富な明徳義塾の馬淵監督の頭脳は、フル回転して攻略法を探したに違いない。出てきた答えは「低めの球は捨てる。ストレートを狙う」。現在、プロで活躍する松坂(レッドソックス)、成瀬(ロッテ)、涌井(西武)らの名前を挙げて「高校生時点の完成度では、島袋君は彼らより低い」とわざと発言したのも、選手に「島袋、恐れるに足らず」という意識を植え付けたいためだろう。

 一時は追いつめることはできた。2点を追う二回、北川と先田がストレートを弾き返して無死一、三塁とし、一死から、杉原がこれも同じストレートをたたいて右前適時打。島袋も「あの場面はどうしようかと思った」と振り返った。

 しかし、島袋は「ギアチェンジ」する。なおも1死一、二塁のピンチだったが、後続の8、9番を見下すように連続三振。三回も1死満塁と攻め立てられたが、ここでも続く先田、松森を連続三振にねじ伏せた。松森は「ストレートは見たことがない伸びだった」と話すしかなかった。

 そんなエースを打線も六回までに6得点を奪って援護。余裕をもらった島袋は今度は「剛」から「軟」へ「スタイルチェンジ」した。「ストレートが狙われていたので、六回ぐらいから、配球を変えた」と捕手の山川。組み立ての中心になったのは球速120キロ前後で、ストレート待ちの打者のタイミングを外すスプリット系。今春のセンバツは調子が悪く、ほぼ封印していた。六回に投げた6球はすべてこのボールで、3人を凡打と手玉に取った。

 2得点に終わった明徳の馬淵監督。「点差が開いて、相手は乗っていた」と完敗を認めた。

 試合後の島袋。"くせ者"をしとめた投手とは思えない謙虚さで「ひとつひとつ勝つだけ」と次を見据えていた。(鮫島敬三)

 

 

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