人生において,いつ降りかかるか分からない災害や事故,病など
平成22年6月2日(木) 講堂において株式会社ラシーマ代表取締役 島袋勉氏による「夢をあきらめない」を拝聴させていただいた。同氏のことは,既にTVや新聞などのマスコミや,本人の著書を通じて予め存知ていたのですが,実際にお会いするの初めてのことで,少し緊張していた。
氏がさっ爽と登壇するため,壇上へ向かって歩いていた時,生徒のなかには,ビックリして目を見張る者も少なからずいた。なぜなら,彼は誰に憚ることなく自身の義足をあらわにして歩き,その義足は,通常とは形状を異にしたののであったからだと思う。
講演にはいり,氏から,現在の自身の身体状況 義足を使用することになった経緯のあらまし,その間計らずも身体障がい者になってしまったことへの葛藤や苦悩,そういった苦境のなかでも健常者と同じように歩いて生きたい,自立した生活への思いを諦めず,持ち続けたこと,その集大成としてフルマラソンやサイクルレースに出場して完走を一気呵成に話された。
講演の中でポイントだと思った思ったのは,「できない事を考えるのを止める=自分が障がい者であることを受け入れる」,「何事にも興味を持ってトライする」点であった。この事は人生において,いつ降りかかるか分からない災害や事故,病などの生命や健康を冒されたとき,それをどう乗り越えるかという点で,健常者にも大いなる示唆を与えていると思う。
その後,ビデオにて氏の取り組んでいるマラソンやサイクルレースの映像を視聴したが,「ひたむき」「自分を素直に表現している」「一生懸命」という言葉が頭に浮かんだ。つきなみの表現かもしれませんが,これらの表現がしっくりくる人を今までに会う機会は私の人生のなかで数えるほどしかなかったので,今回の講演は私にとって凄く価値あるものだった。
氏は,最初入場する際も,最後に退場される際も威風堂々と胸を張り,自信に満ちた威勢であった。やはりこれまで生きた壮絶な人生を乗り越えてきた故であろう。私は健常者であるが,氏のような胸を張ってこれまで人生を歩んできたか甚だ疑問であるが,少なくとも後悔のない人生を歩むために少しずつ前向きに時には努力して生きることの大切さを今回学んだように思う。
(沖縄アカデミー専門学校 介護福祉学科 )
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