厳しい環境で,これまであきらめず挑戦しつづけたからこその国民栄誉賞!
あきらめないで最後まで力を出す姿・・・オメデトウゴザイマス。
女子サッカーの厳しい環境で,これまであきらめず挑戦しつづけたからこその国民栄誉賞!
8月19日東京での"なでしこリーグセンバツチーム"と東日本大震災の復興支援チャリティー試合楽しみにしています。
****NHK*****
サッカーの女子ワールドカップで初優勝を果たした日本代表の「なでしこジャパン」に国民栄誉賞が贈られることになり、2日、枝野官房長官が記者会見で正式に発表しました。
国民栄誉賞が団体に贈られるのは初めてで、サッカー界としても初の栄誉です。
ワールドカップ優勝で一気に人気が高まったなでしこジャパン。
選手の処遇改善や、女子サッカーのブームを一過性のものに終わらせないようにすることが今後の課題となりそうです。
"国民に勇気与えた"
なでしこジャパンの国民栄誉賞の授与については、政府が先週検討していることを明らかにしていました。
正式発表となった2日、会見した枝野官房長官は「なでしこジャパンは、女子ワールドカップで初優勝という偉業を成し遂げ、最後まで諦めないひたむきな姿勢で、国民にさわやかな感動を与えた。また、東日本大震災などで国民が困難な中にいるなかで、困難に立ち向かう勇気を与えることに顕著な業績があった」と述べました。
国民栄誉賞は、これまでマラソンの高橋尚子さんや俳優の故・森繁久彌さんら18人に贈られていますが、団体に授与されるのは、なでしこジャパンが初めてです。
発表のあと、キャプテンの澤穂希選手は、同じ神戸のチームに所属する、なでしこジャパンのメンバー6人とともに喜びを語りました。
澤選手は「国民栄誉賞は想像もできないし、実感もまだありませんが、すごい方たちと並んで賞を頂くことになり、光栄です。今後もひたむきさを忘れず、日々の練習を頑張っていきたいです」と述べました。
佐々木則夫監督は、都内の日本サッカー協会で記者会見し「栄誉ある賞をいただき、非常に感銘しております。チームだけでなく、日本国民の皆さんとともに戦ったうえでの賞だと思います」と、やや緊張した表情で喜びを語りました。
そのうえで「来月にはオリンピックのアジア最終予選が始まりますが、この賞をいただいたからには負けるわけにはいきません。ロンドンオリンピックで少しでも勇気と感動を与えられるようにしっかり準備していきたい」と話しました。
表彰式は、今月18日に総理大臣官邸で行われる予定です。
サッカー界初 祝福の声
1968年のメキシコオリンピックで銅メダルを獲得し、現役引退後もサッカー界での活動を続けてきた釜本邦茂さんは「サッカー界にとって初めての受賞ということで、大変喜ばしいことだ。社会が東日本大震災という困難に立ち向かっているなかで、強豪のドイツやアメリカを相手に最後まで諦めずに戦った選手たちの姿勢は国民に感動を与えたと思う」と述べました。
そして「選手たちは、これから、より周りから注目されて大変だと思うが、女子サッカーの発展のために頑張ってほしい」とエールを贈っていました。
またプロ野球記録の868本のホームランを打ち、最初に国民栄誉賞が贈られたソフトバンクの王貞治会長は「ワールドカップ優勝は日本じゅうに夢と希望と勇気を与えてくれた快挙であり、国民栄誉賞にふさわしい素晴らしい活躍でした。これから先も厳しい道のりですが、受賞をバネに一段と精進を重ねてほしいです」とコメントしています。
優勝と栄誉賞で課題も浮き彫りに
なでしこジャパンは、サッカーの女子日本代表が、2004年のアテネオリンピック出場を決めた際につけられた愛称です。
「なでしこ」という言葉の持つ「純粋さ」や「芯の強さ」が、女子のサッカー選手に通じると公募の中から選ばれました。
そして2008年の北京オリンピックで4位となるなど、徐々に注目を集めていましたが、先月のワールドカップ優勝で一気に人気が高まりました。
国内リーグ「なでしこリーグ」の去年の観客数も1試合当たり平均900人余りでしたが、ワールドカップのあとは飛躍的に観客数が増えました。
澤選手が所属する「INAC神戸レオネッサ」の先月24日の試合には、リーグ史上最多の1万7000人余りが詰めかけ、さらに31日の試合では2万1000人を超えました。
しかしその一方で、なでしこリーグは国内のトップリーグにも関わらず、選手の多くが働きながらプレーを続けていて、必ずしも恵まれた環境にないのも現状です。
選手の地位向上や、リーグとチームの運営の安定につなげるためW杯での優勝で高まったブームを一過性のもので終わらせないことが重要です。
2日の会見で枝野長官も「女子サッカーの選手たちは、大変厳しい環境で努力してきた。
表彰にとどまらず、できる範囲内で一定の支援を強化するべきだ」と述べ、サッカーをはじめ女子スポーツへの国からの財政支援を強化する考えを強調しました。
国民栄誉賞のなでしこジャパン。
来月1日からのロンドンオリンピックアジア最終予選を前に、今月19日に東京で、なでしこリーグの選抜チームと東日本大震災の復興支援チャリティー試合を行うことにしています。
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