志賀内泰弘さんより・・・「他人と比べない生き方」が届きました。
志賀内泰弘さんより・・・「他人と比べない生き方」が届きました。
以前 お話していた本が出来ました。
島袋様のエピソードを収めさせていただきました。
どうもありがとうございます。
志賀内泰弘」
沖縄に島袋勉さんという友人がいます。
彼は「義足のランナー」として知られています。2001年4年10月午後10時5分頃、島袋さんは千葉県船橋市の電車の踏切事故に遭いました。意識が戻ったとき、両足を失っていたのです。
そのうえ脳の機能障害も起こしてしまい、つい先ほどの出来事さえも忘れてしまう状態になってしまいました。人の顔が二つにも三つにも見えたり、めまいに襲われることも。
でも、彼は諦めませんでした。妹さんのサポートを得て、猛烈な、かつ過酷なリハビリを始めたのです。
切断された部分に包帯を巻くと、義足がはけなくなりま す。包帯なしで義足をはけば、猛烈な痛みが襲います。それでも、「傷の痛みは怖くない。怖いのは歩けなくなることだ」と歩行訓練を続けました。歩くだけではありません。なんと、「走る」ことに挑戦します。そして、なんと義足をはいてホノルルマラソンを完走してしまったのです。
当然のことながら、猛烈な痛みと戦いがありましたが,なぜ彼は、その戦いに打ち勝つことができたのか。そこには、お母さんの一言があるといいます。
病院でリハビリをしている時、お母さんに電話をしました。すると、「痛い?」と聞かれました。傷の周辺は氷で冷やし、痛み止めを飲み、座薬まで使って痛みに耐えているのです。「そりゃ痛いよ」
と答えました。するとお母さんは、
「そんなに痛い思いをして、何も学ばなければただのバカだよ。アハハハハ」
と笑って言ってのけたのでした。
島袋さんは,「自分は何を言ってもらいたかったのだろう」と自問したそうです。「痛いでしょ。大丈夫?」と言った同情の言葉を期待していたのでした。その時、ハッと気付いたそうです。「これではいけないいんだ」と。
人は辛いことがあると失望します。「なんて私は不幸なんだろう」と思います。一つ何か失うと,人生が真っ暗闇で,すべて失ったような気持ちに陥ってしまう。そこで,大切なことまで見失ってしまうのです。
マイナスの出来事にも必ず「意味」があります。その意味に気づくと,マイナスの出来事すらプラスに思えて「ありがと う!」と感謝できるようになります。
私自身にも一つ、思い当たることがありました。大病をした時のことです。
生死をさまよいながらも無事,回復し退院できました。しかし,治療の後遺症に苦しみ,「もう俺の人生は終わりだ」と落ち込んでいました。そんな時、お医者さんに言われました。
「病気は付き物です。なぜ、そうなったのか、気付いて学ぶことが大切です。気付くために、神様があなたを病気にして下さったのです」
その言葉のおかげで、自分の考え方や心の持ち方を変える努力をするようになりました。そうして初めて感謝の心がわかったのです。すると,病気にすら感謝できる。ましてや・・・・。
あなたの目の前にも,「ありがとう」と言える「幸せ」がいっぱいあるはずです。
(志賀内 泰弘著 「他人と比べない生き方」P139~141より)
トラックバック(0)
このブログ記事に対するトラックバックURL:
コメントする