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西広島タイムス「義足ランナーの講演」夢を追う強さ伝えた:山陽女学園で

【廿日市市】廿日市市の山陽女学園で11月30日、義足のランナーとして知られる島袋勉さんの文化講演会があった。中等部の生徒や地域住民ら約100人を前に島袋さんは「夢をあきらめない」をテーマに話した。
 島袋さんは、20歳で会社を創業。18年後、踏み切り事故に遭い両下腿を切断し、記憶障害を負った。だが、3年後、両足に義足をつけ3kmのマラソンに初挑戦し、翌月には42・195のホノルルマラソンを完走。登山にも挑戦し、富士山1合目から登頂にも成功している。
 講演で島袋さんは笑顔を絶やすことなく過去を振り返る一方、「周りの人に支えられたから頑張れることができた」と感謝する気持ちと努力の大切さを生徒たちに伝えた。実際のマラソン大会を収録した映像も見せた。
 生徒からは「事故に遭う前の自分と今の自分の選択ができたとしたら、どちらが夢がかなえられていますか」の質問が飛んだ。島袋さんは「夢は実現させることができたし、今も夢を追っている。そこに原因を求めていないので何の問題も感じてないんだよ」と答えた。

西広島タイムス2011年12月9日掲載版

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