島袋勉様，いきなりですが聞かせて下さい。

何故，あなたは事故にあい両足を失い，幻肢痛や記憶障がいなどの状況に立たされながら他の患者さんの話を聞いて，立ち直れたのでしょうか?

もし仮に自分であったなら，きっと自分はあなたのように立ち直る事は出来ずに残りの一生をくすぶって過ごしてしまうと思います。

そして自分に出来ない事に挑戦するのはどうしてですか?

自分の身体にも大きなリスクがあるのに必死に挑戦するその精神はどこから来ているのですか?自分には全くといっていい程わからないのです。きっと　あなた自身が強い人間だからだと今現在は思っています。

失礼な文章ですが，この質問に答えてください。

（北海道根室高等学校）

*********返事です*********

私は自分が強い人間と思うことはないです。

ただ，人は自分がどう生きるか自分で選ぶことができると思います。

くすぶって過ごすことを選ぶことも，出来ないことを挑戦したいと思いその道を選ぶのもその人自身が決めることだと考えています。

私の場合，どんなに痛みや苦しみがあっても楽しく生きることを選んでいるだけです。

出来ないと言われたことができるようになることを考えると楽しくなるので，楽しくなると意欲がさらに出てさらに挑戦したくなります。

もちろん一度にできるようになるわけではありませんので，何度も失敗しますが失敗してもくすぶったりするより出来る方法を考えるほうが楽しくなるのでそうしてできるまで繰り返し挑戦しているだけです。

 きっと自分の体の状態や自分の環境ではなく，自分がどう生きたい考えその方向に向けて出来た時をイメージすると今，必死に努力し挑戦することが楽しくなると思います。

いやいやながら必死に挑戦するのは楽しくないと思いますが，出来た姿をイメージして挑戦すると楽しくなると思います。

島袋勉