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「1試合1試合、成長を続けていきたい」と,なでしこジャパンの選手

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 「1試合1試合、成長を続けていきたい」と,なでしこジャパン選手の思い

 **********NHK***********

結果を求めた初戦

ロンドンオリンピックで金メダル獲得を目指す「なでしこジャパン」。
再び世界の頂点を目指すチームにとって、何より勝つことが求められた初戦でした。
なでしこで最も経験豊富な大黒柱の澤穂希選手は「どんな大会でも初戦は大事。まずは結果にこだわりたい」と集中力を高めていました。

落ち着きをもたらした澤選手

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ところが日本は初戦の緊張からか単純なパスミスを繰り返すなど、いつもの落ち着きがありませんでした。
攻撃でも選手どうしの連係がうまくいかない場面が目立ちました。
そんなチームに落ち着きをもたらしたのは、ベテランの澤選手でした。
初戦で難しい戦いになるのは覚悟していたという澤選手。
「流れを引き寄せたかった」と、前半5分に両チームを通じてこの試合初めてのシュートを狙いました。
さらに守備でも思い切ったスライディングタックルを見せるなど、みずからのプレーでチームを引っ張りました。

澤選手が先制点を演出

その澤選手、日本の待望の先制点を演出します。
前半33分に大野忍選手からパスを受けると、ゴール前に走り込む大野選手に合わせて縦パスでリターン。
受けた大野選手が川澄奈穂美選手にヒールパスで流し、最後は川澄選手がゴールを決めました。
3人の選手が連動して奪った先制点。
まさに、なでしこジャパンが目指す理想の形でのゴールでした。

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これで勢いづいた日本は44分にも鮫島彩選手のクロスボールからキャプテンの宮間あや選手が頭で合わせて追加点を挙げ、カナダを突き放しました。
日本は後半、カナダに1点を返されたものの最後まで攻めの姿勢を貫いて相手に追加点を許さず、2対1で勝利を収めました。

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勝因は安定した守備

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大事な初戦で勝利という結果を残したなでしこ。
佐々木則夫監督は「安定した守備」を勝因に挙げています。
試合のデータを見ると、日本が11本のシュートを打ったのに対してカナダは僅か4本。
さらに、ボールの支配率は日本が57%でカナダは43%。
日本が圧倒的に試合を支配していたことが分かります。

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なでしこの守備の要、岩清水梓選手は「前線の選手がしっかりと守備をしてくれたおかげで、相手のボールの出どころを予測しやすかった」と、前線からの守備が日本の最終ラインに安定感をもたらしたと話しています。
また、途中出場した安藤梢選手も「失点したあと、少しバタバタした感じがあったので、佐々木監督からしっかり前線でボールを追いかけるよう指示を受けた。それを意識してプレーした」と話していて、なでしこの生命線とも言える「前線からの守備」を徹底したことが勝利につながったと言えます。

攻撃の精度には課題も

とは言え、今後への課題も見えました。
後半、日本は何度か決定的なチャンスを作りましたが、追加点を挙げることはできませんでした。
目標の金メダルを獲得するためには、チャンスでしっかりとゴールを決めることが重要になってきます。
試合後、澤選手も「後半開始直後のチャンスで決めていれば、おそらく3対0で勝てたと思う。サッカーの怖いところで、決めるべきところで決めないと流れが相手に行ってしまう。そういうところも気をつけないといけない」と話し、攻撃の精度を課題にあげています。

ライバルたちも快勝

ライバルたちも結果を残しています。
日本の次の対戦相手、スウェーデンは南アフリカとの初戦を4対1で制し、好スタートを切りました。
さらに最大のライバル、アメリカは日本が強化試合で0対2で敗れたフランスに4対2で勝っています。

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好調なライバルたちを相手に勝利を収めるには、攻撃と守りの質をさらに高めていく必要があります。
選手たちも「1試合1試合、成長を続けていきたい」と勝利に浮かれることなく気を引き締めています。
第2戦は初戦で快勝し、波に乗るスウェーデン戦。
好調なライバル相手に、なでしこたちがどのようなサッカーを見せるのか。
目が離せない試合が続きます。

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