＜聖光学院・学法石川＞６年連続９度目の甲子園出場を決め、スタンドの応援団とハイタッチを交わす聖光学院ナイン Photo By スポニチ

　聖光学院が福島大会では史上初めての６年連続出場を決めた。同時に０８年夏の福島大会から続く県内公式戦連勝記録も７６に伸ばし、斎藤智也監督は「激戦を覚悟して、強い気持ちで戦えた」と満足そうに振り返った。

　２６日の準決勝で１２１球で完封したエース右腕の岡野が連投。初回に暴投と３安打で今大会初めて先制を許したが、「うちの打線が打ってくれると信じていた」と動じなかった。期待通りに打線が１５安打１４得点の大量援護。ただ、４回には首筋に死球を受けて倒れ込み、臨時代走が送られるアクシデントに見舞われた。それでも、打者一巡で回った打席で右前打を放ち「鉄人」ぶりを発揮。８回にも左大腿部に死球を受けたが、気迫を前面に出した投球で１０８球で２失点完投した。

　県内では無敵を誇る聖光だが、甲子園では０８年と１０年の８強入りが最高。東日本大震災の被災地、宮城県石巻市出身の岡野は「全国制覇を目指してチームを負けさせない投球をしたい。石巻にいる友達のことも考えながら投げたい」と東北初の全国制覇へ思いをはせた。