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ツイッターやフェイスブックといったソーシャルメディアが活躍

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 これまでになくツイッターやフェイスブックのソーシャルメディアが活躍しているアメリカ大統領選挙。選挙以外でもこれからあらゆる方向で活躍していくと思います。
NHK国際部/佐々一渡記者より↓

************NHK*************

ソーシャルメディアが鍵 米大統領選

9月4日 21時50分

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佐々一渡記者

11月に投票が行われるアメリカ大統領選挙。
現職のオバマ大統領と野党、共和党のロムニー候補がお互いに公約や実績をアピールしながら激しい選挙戦を繰り広げていますが、今回の選挙では、これまでになくツイッターやフェイスブックといったソーシャルメディアが活躍しています。
その動きについて、国際部の佐々一渡記者が解説します。

誰もが参加できる共和党大会

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ロムニー氏が正式に共和党候補に指名された先週の共和党の全国党大会。
共和党は今回の党大会を「Convention without walls」=「壁のない党大会」と銘打ちました。
会場にいる人だけでなく、会場に来られなかった人、つまり「壁」の外にいる人にも大会に参加してもらおうというねらいです。
そのために用いられたのがソーシャルメディアです。
共和党大会の様子は、インターネットを通じて生中継され、それを見た人はツイッターなどを通じてコメントをつぶやき、会場の大型スクリーンで紹介されました。
また、会場で共和党関係者が有権者と行った討論会の様子が動画投稿サイトで公開され、見た人は自分の意見や感想を自由にサイトに書き込みました。

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寄せられたコメントには、ロムニー氏への期待のほか、「アメリカは疲弊しきっている」といった現状への不満や「教育問題にしっかりと取り組んでほしい」など候補者への要望も数多くありました。

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オバマ大統領の民主党も重視

ソーシャルメディアを使った選挙戦の先駆者とも言えるオバマ大統領の民主党も、今回、よりソーシャルメディアを重視しています。

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今週、開かれる民主党大会を前にスマートフォン向けの独自のアプリを開発しました。
アプリをダウンロードすると、大会のスケジュールなど必要な情報に簡単にアクセスできるほか、会場近くの観光情報なども分かるようになっています。
また、党大会の会場には、大勢のファンを持つブロガーやラジオ番組のパーソナリティなども招待し、ソーシャルメディアを通じて、民主党の情報を発信してもらうことにしています。
発信された情報は、ファンの間で一気に広がり、さらにはファンが自分の家族や知人に情報を伝え、どんどん広がっていくことも期待されています。
ふだんからツイッターを活用しているオバマ大統領。
2000万人近い登録者がいますが、ときには大統領みずからがツイッターで有権者からの質問に答えることもあります。
ミシェル夫人も、写真を投稿する「ピンタレスト」というサイトで、家族写真や料理のレシピなどを公開し、オバマ大統領の人柄や親しみやすさをアピールしています。

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ただ、4年前の選挙では、オバマ大統領が共和党のマケイン候補をソーシャルメディアを利用した選挙戦で圧倒し、若者から大きな支持を得る一因ともなりましたが、その後、民主党、共和党ともにその重要性を認識した結果、今では両者の取り組みに大きな違いは見られなくなっています。

情報収集にも役立つ

実は、両陣営はソーシャルメディアを情報を発信するためだけでなく、有権者に関する情報を得るためのツールとしても重視しています。
ソーシャルメディア上では、利用者の趣味や考え方、住んでいる場所や交友関係など有権者に関するさまざまな情報が載せられています。
こうした情報を、収集、分析することで、選挙戦略を立てるうえでも役立てられます。
また、ソーシャルメディアでは、有権者がリアルタイムで反応を示します。
例えば、共和党大会のクライマックスとなったロムニー氏の演説では、実に最大で1分間に1万3000件のつぶやきが寄せられています。
どういった部分で、どのような反応が示されたのか、これらを分析することで有権者の関心などを知る手がかりにもなるわけです。

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市民の政治参加にもつながるか

一方で、ソーシャルメディアは、市民の政治運動にも役立てられています。
ワシントンにある保守派の市民団体では、独自のソーシャルメディアを開発し、活動の活性化に生かしています。

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このサイトの最大の特徴は、郵便番号を登録することで、同じ地域に住む同じ志を持った仲間を見つけたり、地元でのイベントの情報を簡単に入手したりすることができることです。
イベントの会場への行き方なども簡単に見つけることができるなど、使いやすさも重視されています。
2年余りの間にサイトの利用者はおよそ20万人に達し、現在計画されているイベントは1300を超えています。
ソーシャルメディアが政治に大きな影響を与えるようになったアメリカ。
その動きは今後も加速しそうです。

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