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今もどんなに苦しくてあきらめない習慣を身につけたくて走り続けています。

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 この写真が事故で入院して二カ月後にもらったシドニーのパラリンピックの写真です。

両足義足の人が走る姿を見て,その時は「両足無いんだから走ることなんてない。ただ普通の生活ができるようにはやくなりたい。はやく会社に戻り仕事をしたい。」そう思っていました。
でも,せっかくもらった写真なのでべッドのテーブルの上に置いて、いつも眺ながめていたのです。

すると2、3日すると、もしかして自分も走れるのではないかな。そんな気分になってきて「走るのならフルマラソンを走りたい!」そう思い込んだのです。

それからは,自分で42,195kmを走れる目標に向かって歩く訓練をするようになりました。朝の6時になると病院の玄関のドアが出入りできるようになるので,病院の周まわりをぐるぐる、ぐるぐる歩く練習を始めたのです。

この写真をもらって,実際に最初のフルマラソンに挑戦するまで3年以上もかかりました。それも義足の中の足が痛くて痛くて12時間59分29秒もかかりました。

あまりの痛みでその時はまたフルマラソンを走るなんて考えもしませんでしたが,今もどんなに苦しくてあきらめない習慣を身につけたくて走り続けています。

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