邑智小便り 夢をあきらめない!! 平成25年10月8日
邑智小便り 夢をあきらめない!! 平成25年10月8日
10月3日(木)に創立10周年記念事業として、島袋さんの講演会を開催しました。
記念行事は「未来に夢を」のテーマで取り組んでおり、講演会の演題「夢をあきらめない」は、今回の行事にふさわしいものだったと思います。
子ども達は、それぞれの学年に応じて事前の学習をしてのぞみました。それだけに、島袋さんのお話の中でも体や義足のことなど、とても興味深く聞いていました。質問コーナーでは次々と質問があり、それだけ子ども達にとっても、いろいろな意味で印象に残るものだったのではないかと感じました。
島袋さんのお話の中で、個人的に心に残ったのは「あきらめない限り可能性は無くならない。」という言葉です。確かにそうなのですが、改めて深く考えさせられました。
それが分かっていながら簡単にあきらめていたこと、ちょっとしたつまずきで、すぐに「できない」「無理」と弱音を吐いていたことなど、これまでの自分自身を振り返らずにはいられませんでした。
もう一つ印象的だったお話は、事故の後で気をつけるようになったこととして、「無い物ねだりをしない」「言い訳をしない」「障害(できない自分)を隠さない」ということを言われました。これも、大変深い言葉として心に残っています。自分にとって苦しいことがあると、その原因を、とかく自分以外のものに向け、そして、何かと言い訳をして自分を取り繕うことがあります。
島袋さんが言われたように、「できない自分を隠さない」というようなことは、本当に難しいことだと思います。
自分の弱いところを見せたくないという気持ちは、誰にもあるのではないでしょうか。だから、無い物ねだりをしたり言い訳をしてしまうのかもしれません。両下肢を失いながら、それを乗り越えられたのは、どうしようもない現実をしっかりと受け止めるところから始められたからこそなのだと感じました。
講演会の後でお話させてもらっていた中でも、「楽なことを探していると、いつまでたっても苦しいことはなくならない。」「最初に、自分にとって一番苦しいことに挑戦すれば、その後には苦しいことはなくなってしまう。」ということも言われました。島袋さんにとって、最も出来そうになかったことがマラソンであり、だからこそマラソンに挑戦し完走されたことで、一つ一つの言葉が深く響いてくるものになっているように感じました。誰もがすぐに島袋さんのように強くなれるわけではありませんが、何事も簡単にあきらめず、少しずつ自分を変える努力を続ければ、必ずより良い自分をつくっていくことができるのではないかと思います。そのための素晴らしいきっかけを与えてくださったことに心から感謝いたします。
終始笑顔でお話をされました
身を乗り出して聞いています
義足を脱いで歩くのにも工夫が
みんなに優しく接してくださいました
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