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「夢あきらめないで」 義足のランナー島袋さん講演 舞鶴・福井小 

毎日新聞  2013年(平成25年)12月7日 土曜日 掲載
「夢をあきらめないで」

       義足のランナー 島袋さん講演  舞鶴・福井小

 事故で両足を切断,義足でマラソンや登山に挑戦している「義足のランナー」島袋勉さん(50)=那覇市=が6日,舞鶴市下福井の市立福井小(品田正明校長)で講演した。「夢をあきらめない」と題し,事故の後遺障害から社会復帰を果たしてフルマラソンに挑戦し続ける島袋さんの話に,児童や保護者,地域の住民ら約200人が聴き入った。
 島袋さんは20歳で自動車整備会社を創業したが,2001年に踏切事故で両足を切断,頭を強く打ったことで記憶障害などの後遺症もあった。2年近くの入院生活でスポーツを通したリハビリテーションなどで社会復帰し,04年にホノルルマラソンに初挑戦し完走。その後国内外のマラソンや富士山登山にも挑戦している。
 講演はPTAの人権行事。島袋さんは,社会復帰に向け「足があればと考えない」「障害を隠さない」と決意したことや,義足で走る,膝だけを使って走る練習の苦労,つえをつきながらマラソンを走り抜いた経験を語り,「目標をしっかり持ち,できない言い訳を考えず,達成した時のうれしさをいつも想像すれば苦しいことを乗り越えられる」と訴えた。義足で走ったり,外した義足と足を児童らに見せたりした。
 6年生の濵中陽秀君(12)は「僕も少年野球の練習がうまくいかない時くじけそうになるけど,島袋さんの話の通り,絶対あきらめないようにします」と話した。【鈴木健太郎】
 写真:島袋さんを囲み,義足に見入る児童ら =舞鶴市下福井の市立福井小で
mainichi     20131207.JPG

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