台風１１号の影響で増水した武庫川＝１０日午後、兵庫県西宮市（甘利慈撮影）（写真：産経新聞）

　台風１１号の通過に伴い、ＪＲ西日本が１０日午後、京阪神地区の多くの路線で運転を見合わせるなどした影響で、運休や遅れの出た電車は計約１４００本にのぼり、最終的な影響人員は計約５５万人に達したことが同日、同社のまとめでわかった。

　１０日、終日運転を見合わせた３路線は、１１日は運行を再開する予定。ただ、和歌山線の高田－五条間と草津線の貴生川（きぶかわ）－柘植（つげ）間は午前７時、関西線の亀山－加茂間は午後２時ごろになる見通しだ。

　ＪＲ西は１０日午後０時半から、大阪環状線、関西線のＪＲ難波－加茂間、阪和線の天王寺－鳳間、草津線の草津－貴生川間を除く京阪神地区の全ての路線で運転を見合わせた。

　山陽・東海道線では英賀保（あがほ、兵庫県姫路市）－米原間が約２時間２０分運休。片町線の京橋－木津間と福知山線の尼崎－新三田間では１時間半、奈良線の京都－奈良間では４時間２０分にわたり運行がストップした。

　同日夜には、北陸線の長浜－敦賀間で午後９時、湖西線の近江舞子－近江塩津間で午後１０時半に運転が再開されたが、各路線のダイヤは大幅に乱れた。