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引き続き土砂崩れに注意されてください。

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連絡ありがとうございました。
台風15号による影響で九州各地で被害が生じていることお聞きしました。
引き続き土砂崩れに注意されてください。

         ****************毎日新聞****************

<台風15号>九州直撃で被害続出 企業活動にも影響

8月25日(火)21時22分配信


 台風15号が25日、強い勢力を維持したまま九州北部を縦断し、各地に猛烈な風や雨をもたらした。中でも吹き荒れた風による被害が目立ち、走行中のトラックが相次いで横転、電柱や街路樹はなぎ倒され、風にあおられて転倒し負傷する人が続出するなど猛威をふるった。工場や商業施設は休業を強いられ、企業活動にも影響を与えた。

【写真で見る・台風15号】倒木、冠水...各地の大きな被害

 台風15号の上陸地点となった熊本県内は強風による被害が相次いだ。最大瞬間風速49.1メートルを記録した熊本市。中央区古京町では、県指定重要文化財「旧細川刑部邸」を囲む塀(高さ約1.5メートル)が、2カ所で長さ計約80メートルにわたって倒壊。塀の上の瓦が割れて周囲に散乱した。小国町では物産館に勤める男性(44)が風にあおられ転倒し、右足首を骨折。八代市では走行中の4トントラックが横転し、運転していた男性(42)が右肘を打撲した。宇城市でも屋外で作業していた男性(42)が強風による飛散物で顔面をけがするなど、風によるけが人が相次いだ。

 福岡県大任町では、70代の女性から「自宅の窓ガラスが割れ、足にけがをした」と119番があった他、風で家屋のガラスが割れてけがをする人が長崎市など各地で続出。大分県臼杵市では屋外にいた女性(67)が風にあおられ転倒し、上唇を切った。北九州市小倉北区では倉庫の屋根から看板が崩れ落ち、佐賀県上峰町では電柱が何本もなぎ倒された。

 長崎県南島原市では、来年の世界文化遺産登録を目指す「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の構成資産、国指定史跡「原城跡」と「日野江城跡」で、強風による倒木などをきっかけに複数箇所で土砂が崩落。市は26日以降に詳しい被害状況を調査する。

 また、九州各地の鉄道や路線バスが始発から運転を見合わせたため、朝の通勤を直撃。普段は利用客でごった返すJR博多駅(福岡市)も閑散とした。仕事のため新幹線で関西に向かう予定だった福岡市東区の男性会社員(54)は「タクシーに乗って駅まで来た。運転再開を待ち、今日中に移動したい」と途方に暮れていた。【柿崎誠、小畑英介、川上珠実】

 ◆企業

 台風15号の影響で25日、九州・山口の工場や商業施設では、従業員の安全確保や交通網がマヒしたことから、稼働見合わせや休業が相次いだ。

 TOTO(北九州市)は北九州市と大分県中津市の衛生陶器工場を臨時休業にした。三菱重工業も長崎(長崎県)、下関(山口県下関市)両造船所を終日休業とした他、長府製作所(同)▽ホンダ熊本製作所(熊本県大津町)▽大分キヤノン(大分県国東市)--も休業した。

 また、トヨタ自動車九州(福岡県宮若市)は強風に警戒して午前中、宮田など3工場の生産を見合わせた。日産自動車九州(福岡県苅田町)は従業員を午前中は自宅待機とし、午後操業を再開した。26日は予定通り操業する予定。

 一方、商業施設も福岡市の博多阪急とアミュプラザ博多が終日全館休業にし、北九州市の井筒屋は開店時間を午後にずらした。【石田宗久、浅川大樹】

 ◆特徴

 台風15号の特徴は、強い勢力を保ったまま東シナ海を北上し、九州を直撃したことだ。気象庁などによると、高い海水温や太平洋高気圧の張り出しの弱さなど複数の要因が重なったと指摘している。

 気象庁によると、九州への台風の上陸は平均で年1.1回だが、今年は7月26日の台風12号に続き2回目。台風は太平洋高気圧の縁を移動するため、太平洋高気圧が張り出している夏の台風は大陸方面に向かうことが多いが、担当者は「今年は高気圧の張り出しが弱く、九州付近を通りやすくなっている」と直撃した要因を分析する。

 一方、台風15号は今月15日にマリアナ諸島付近で発生し、17日に最大風速30メートル以上(中心付近)の強い台風になって以降、勢力を維持したまま九州に上陸した。上陸時の中心気圧は955ヘクトパスカル、最大風速は40メートルだった。

 気象庁気象研究所台風研究部の北畠尚子・第2研究室長によると、8月は九州周辺の海水温が高いため、台風は勢力を維持しやすい環境になっていることに加え、「昨夏から発生するエルニーニョ現象により、太平洋中部で海水温が高いことも影響している可能性がある」とも指摘。また、「夏は偏西風の位置が日本の北側にあるため、台風の構造が崩れにくい」としている。【前谷宏、川上珠実】

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