台風10号の進路
<台風10号>30日に関東接近 勢力強め北上中
8月28日(日)21時8分
大型で非常に強い台風10号は28日、勢力を強めながら本州の南海上を北東に進んだ。30日に関東地方の東側に接近し、同日夜ごろに東北地方に上陸する恐れがある。気象庁によると、東北の太平洋側に直接上陸した場合、統計を取り始めた1951年以降、初めてのケースとなる。8月に日本列島に上陸した7、11、9号よりも強い勢力を維持しており、気象庁は今後の進路に注意するよう呼び掛けている。
気象庁によると、10号は29日午前0時現在、中心気圧は940ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は65メートルで、本州の南海上を時速約25キロで北東に進んでいる。今月中に上陸すると、1カ月に四つの台風が列島に上陸したことになり、62年8月以来3例目のケースとなる。
10号は19日に八丈島(東京都)の東で発生した。台風は通常、北東方向に進むが、大陸から西日本に張り出した高気圧の影響で南西へ進み、沖縄・南大東島の南で停滞する「非常に珍しい動き」(気象庁担当者)をみせた後、26日になって進路を東に反転させた。海面水温の高い地域で停滞したため、上から2番目の強さである「非常に強い」に発達した。
勢力は29日朝までにピークを迎え、同日午後には暴風域を広げながら進路を北に変える見込み。30日に関東の東を通過し、進路を北西に変えて東北に上陸し、日本海へ抜けるとみられる。
10号の接近に伴い、関東甲信と北海道では29日午後6時までの24時間に多い所で100ミリ、東北では80ミリの雨が降る見込み。関東では30日、東北と北海道では30日から31日にかけ、局地的に1時間に80ミリ以上の猛烈な雨になる恐れがある。【山崎征克】
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