「カタブイ」沖縄の良さ再確認 ロペス監督、日常切り取る
2017年2月6日
スイス出身のダニエル・ロペス監督の映画「カタブイ-沖縄に生きる-」の上映が4日、那覇市の桜坂劇場で始まった。ロペス監督は2003年から沖縄に移住。映画は自身がなぜ沖縄に引かれたのか、その理由を追い求めていくドキュメンタリーで、4日の封切りには会場に多くの観客が詰め掛けた。観客からは「沖縄で日々暮らしていることがこんなに素晴らしいとは思わなかった」などの感想が聞かれた。感動の涙を流す観客も多く、ロペス監督の視点を通じて、改めて沖縄の良さに気付いた様子だった。
「カタブイ」は、エイサーや旧盆、空手、琉球舞踊、獅子舞、葬儀など沖縄の日常にスポットを当て、さまざまな立場の人と会話をしながら沖縄を見詰めていく。
上映後、ロペス監督は「スイスでこの映画を上映した時、たくさんの人が『この映画を作ってくれてありがとう』と言ってくれた。私は映画に協力してくれた全ての人たちと沖縄の皆さんにありがとうと伝えたい」と感謝の言葉を述べた。
このほか映画に出演したロックバンド「マルチーズロック」の糸満盛仁さんや「おばぁラッパーズ」の新城利枝子さんらが駆け付け、劇中に歌われる「てぃんさぐぬ花」などを歌った。新城さんは「沖縄に生まれて良かったと思えるような作品だ。見て、感動してください」と話した。
上映は3月3日まで。問い合わせは桜坂劇場(電話)098(860)9555。
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