私が「出来ない」と思っていることは、実は「まだチャレンジしていない」
「あきらめないことの大切さ」
「出来ないなあ。もういいや!あきらめよう」。「どうせ出来ないなら、やってもムダ!あきらめた方が楽チン」私は挑戦して出来なければすぐにあきらめてしまいます。そんな考えを変えてくれたのは、私達の学校で開かれた島袋さんの講演会です。
島袋勉さんは、列車事故で両足を失いながらも、義足で走るマラソンランナーです。「本当に走れるの?どうやって走るの?そんな事、本当に出来るの?転んだりしないの?」と半信半疑でいた私の目に飛び込んできたのは、周りの助けを借りずにスタスタと、しかも思い切りの笑顔で元気よく歩いている島袋さんでした。
講演会の中で私が一番衝撃を受けた事、それは島袋さんのお母さんの言葉でした。「こんなに痛い思いをして何も学ばなければバカだと。アハハハハ」。「えっ?今なんて言ったの?ケガしている人にそんな言葉をかけるの?」講演会が終っても私の頭の中はこの疑問でいっぱいでした。
「もう一度、島袋さんに会いたい。会って話を聞きたい」その想いは叶いました。会ってもらえることになったのです。私は島袋さんを質問ぜめにしました。まず、「お母さんの言葉をきいた時はどんな気持ちでしたか?」と聞きました。
「正直に言うとしばらくその意味がわからなかったよ。僕はなぐさめの言葉を期待していたのかもしれないね」ふつうのお母さんならきっと、過保護になったり、「かわいそうに」と泣きわめくと思います。島袋さんのお母さんがそうしなかったのは、それが精一杯の愛情と優しさだったからなのでしょう。
「なぜ走ろうと思ったのですか?」「両足義足でマラソンと言う長距離を走るのはムリだとみんなが言ったけど本当にムリなのか?だれか試してみたのか?ムリか証明したい。一番難しいことにチャレンジしたかったんだよ」。
私は足がないからこそチャレンジするというその考え方にびっくりしました。それと同時に出来ない事をすぐにあきらめてしまう自分が恥ずかしくなりました。最後に「リハビリがつらく、歩くのがいやになった事はありますか?」聞くと「リハビリのつらさより、歩けなくことがこわかった」。そう答えました。両足がある私には、思いつきもしない言葉でした。
島袋さんは底抜けに明るく、堂々としています。そして何よりも前向きです。その様子から私は「どんなに時間がかかってもあきらめなければ成功する」という事を学びました。私が「出来ない」と思っていることは、実は「まだチャレンジしていない」という事だったのです。
これから先、あきらめかけた時、島袋さんの言葉と笑顔を思い出し乗り越えていきます。
「成せばなる。何事も」
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