自分けでなく在校生が自らの意思で読み考える機会を企画
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73年前につづられた遺書から平和の尊さを考える初めての試みを企画したのが高校3年生の永山琴音さん。自分けでなく在校生が自らの意思で読み考える機会を企画したことが嬉しい!
*****************琉球新報****************
一中生の先輩へ 平和な世界誓い
首里高・永山さん 遺書読み「手紙」展
2018年6月22日
「戦後73年手紙でつなぐ沖縄戦」をテーマとした平和祈念資料展が沖縄県立首里高校の図書館で開かれている。沖縄戦で鉄血勤皇隊として動員された旧県立一中の生徒が残した遺書に対し、手紙の形で書かれた文章を展示した。企画したのは同校3年の永山琴音さん(17)。73年前につづられた遺書から平和の尊さを考える初めての試みだ。在校生対象の資料展として29日まで開かれている。
「県立一中生の先輩へ」と題した手紙は「遺書に込められた感情が心に刺さった」「戦争のない世界を目指したい」という高校生の率直な思いが込められている。ほかの手紙には「戦争は決して自然に起こるのではない。止められるのは私たちなのである」とある。
永山さんは「戦争がない世界を平和というのなら、今はまだ平和とはいえない。私たち生徒が戦争に向き合う機会をつくりたかった」と話す。
最も印象に残った遺書は、戦場に動員され、犠牲となった安谷屋盛治さんが両親に宛てた短歌だった。「大君の御旗の下に死してこそ人と生まれし甲斐はありけり 君の為何か惜しまん若桜散って甲斐ある命なりせば」
国のために犠牲になることを覚悟しながら、死にたくない、という本音が伝わってくる。永山さんは「同世代の彼がどんな思いで遺書を残したのか。想像するだけで心が張り裂けそうだった」と話す。
永山さんはこれからも平和を学ぶ場に足を運び続けるつもりだ。「大人になっても変わらない。来年もこの先も、平和について考え続ける」。
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