毎日新聞 「夢を追い、明るく生きられる」
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毎日新聞2006年7月5日掲載 「夢を追い、明るく生きられる」
沖縄の義足ランナー 島袋さん講演会 若松中
両足が義足のハンディを抱えながらフルマラソンに挑戦する沖縄の自動車整備会社社長、島袋勉さん(43)の講演会が4日、若松区の市立若松中で開かれた。島袋さんはリハビリ中の体験などを紹介し、生徒たちに「夢をあきらめなかったら、明るく生きられる」と語りかけた。
島袋さんは01年、千葉県内で列車事故に遭い、両足ひざ下を失った。長いリハビリの途中、義足でもランナーとして活躍する人の写真を目にし、「ならば自分は(両足では無理だといわれている)マラソンを走りたい」と思ったという。
リハビリ施設では、首から下がまひした重度の障害者が口でパソコンの練習に励んでいるのを見て「人間は、工夫をすれば出来ないことはない」との思いを強くした。退院後の04年に3㌔のマラソンに参加。その時は「フルマラソンは厳しい」と感じたが、両手に杖を持って走る方法を考案。同年のホノルルマラソンに挑戦して見事、完走した。
きょう八幡でも
その後も両手に杖のスタイルで、ボストンマラソンなどさまざまな大会に出場、喝さいを浴びている。島袋さんは「出来ないと思ったらそれで終わり。苦しい時は言い訳を考えがちだが『どうしたら出来るか』を探し続けることが重要」と語った。島袋さんは5日も、八幡西区の千代中で講演する。
【金田健】
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