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四国新聞 夢をあきらめないで-義足ランナー島袋さん講演

四国新聞 夢をあきらめないで-義足ランナー島袋さん講演

2007/01/17 18:12

夢をあきらめないで-義足ランナー島袋さん講演

2007/01/17 18:12

 

「言い訳をしないでできる方法を考えて」と話す島袋さん=土庄町渕崎、渕崎小学校

 義足のランナー、島袋勉さん(四三)=沖縄県在住=が十七日、香川県小豆郡土庄町渕崎の渕崎小学校(藤本義則校長)で講演し、「夢を持つことが大切。言い訳をしないでできる方法を考えれば、夢は必ず実現できる」と子どもたちにエールを送った。

 島袋さんは二十歳で会社を創業、三十八歳の時、千葉県で電車事故に遭い両足を切断。記憶障害もあるが二〇〇四年に両足義足でホノルルマラソンに出場、約十三時間をかけ完走した。仕事の傍ら全国の企業や小学校で講演しており、著書には「義足のランナー」がある。

 県内の学校での講演は今回が初めて。全校児童三百六人を前に、島袋さんは事故後、母親に「こんな痛い思いをして何も学ばなかったらただのバカだよ」と言われたエピソードを披露。最初は素直に受け入れられなかったが、その言葉で考え方が変わり▽現状を受け入れる▽言い訳をしない▽障害を隠さない―と決意したと説明。

 その後、メモを取るなどの方法で記憶障害を克服した経験や、足が二キロ時点で痛み出したがゴールをイメージし走り抜いたホノルルマラソンの体験など約五十分にわたり講演し、「どんなに苦しくてもやり遂げる習慣をつけて」と呼び掛けた。

 島袋さんは昨年一月、アルゼンチンで約七千メートルの山の登頂にも挑戦。「次はエベレストを目指したい」と話している。

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