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八重山毎日新聞 子供たちに見せてやりたかった・・・

1月
30日
2007

子どもたちに見せてやりたかった…Add Star

 

「子どもたちに見せてやりたかった」。石垣島マラソンで交通整理の係を務めていた小学校教員が悔やんでいた。両脚義足のランナー、島袋勉選手の写真を撮り損ねたのだという▼今大会は、島袋選手と視覚障がい者のロープランナー3組が出場し、障がい者スポーツという点で関心を集めた▼10数年前、障がい者のスポーツ選手を取材していて、「私を紹介した記事を読み、同じ境遇の人が勇気付けられれば」と言われたことがある。障がいを理由にして取材を受けることに抵抗感があるのではないか気にしていただけに、仲間を励まそうというその姿勢に敬服したものだった▼今大会でロープランナーの伴走者を務めた大見謝辰男さん(54)は、ロープランナーがほとんど知られていなかったころ、マラソン大会に出場する視覚障がい者を「あなたたちは走る広告なんだよ」と励ましたという。ロープランナーの出場が、沿道の人たちや大会関係者に、障がい者のスポーツを理解する機会を与えるからだ▼小学校教員から「子どもたちに見せてあげたい」という言葉が出てきたところをみると、障がい者ランナーたちは今大会で高い“広告効果”を上げたといえる。この教員から島袋選手の話を聞かされた子どもたちは、何を感じ取るのだろうか。(台)

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