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スポーツニッポン「7時間48分完走!義足ランナー」東京マラソン2007

スポーツニッポン2007年2月19日掲載

義足の島袋さん 時間切れも“完走”

 18日開催された「第1回東京マラソン」には市民ランナー3万870人が参加し、新宿~浅草~銀座などの名所を駆け抜けた。  両足義足のランナーとして知られる沖縄県那覇市の自動車整備会社社長、島袋勉さん(43)は自身11回目のフルマラソンとして参加した。

 30キロ地点を制限時間の4時間58分で通過できなくなり、やむなく競走中止に。だが、その後も“完走”を目指し、コースに沿って歩道を走り続けた。結果、スタートから7時間48分後の午後4時58分にゴールに到達した。

スタートの都庁前は冷たい雨。人込みに押され、何度もバランスを崩しそうになった。しかし、「雨のレースでやはり厳しかったが、“完走”できてよかった」と笑みがあふれた。

 01年4月、米国出張の帰りに宿泊した千葉県船橋市の踏切で転び意識を失って列車にはねられた。両足のひざから下を失ったが、「苦しいことをあきらめないでやっていきたいと思った」とマラソンに挑むことを決意。04年12月にホノルルマラソンに挑戦し、約13時間で完走した。

 「景色を楽しむ余裕はなかったが、歩道では“ボストンマラソンで見かけたよ”などと声をかけてもらった。応援が後押しになった」と記録には残らない“完走”にも満足そうに語った。



 

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