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沖縄タイムス 両足義足で富士山登頂/島袋勉さん

▼沖縄タイムス:両足義足で富士山登頂/島袋勉さん

両足義足で富士山登頂/島袋勉さん

 「富士山の朝日はきれいでした」。両足義足の島袋勉さん(44)=那覇市=が、五日早朝、富士山登頂に成功した。静岡県で島袋さんの講演を聞いた人たちが「島袋さんと一緒に親子で登ろう」と呼び掛け、約七十人が一緒に歩いた。

 島袋さんはこれまでにホノルルマラソンで完走したり、昨年は南米のアコンカグア登山に挑んだりしている。

 一行は、四日午後三時ごろ五合目を出発し、七合目の山小屋で宿泊。五日午前三時に出発し、山頂でみんなで朝日を見た。島袋さんは、自力で下山し午後六時ごろ五合目に帰ってきた。

 義足ではでこぼこ道を歩くのが難しく特に坂道は難しいという。また、坂道を歩き続けると、足の血行が悪くなり、三十分おきに義足を外してマッサージしなければ、しびれてくる。足には傷もつき骨も痛くなるという。

 その上、今回は、使用予定だった義足が準備中に壊れたほか、つえが登山の途中で折れるなどアクシデントが続いた。応急処置で、なんとか使えるようにしたが、長さが短くなったため、腰に負担がかかった。

 うれしいはずの登頂の瞬間は「あまりにも足が痛くて必死だったので、周囲の様子を覚えていない」というほど。それでも、周囲の励ましで最後まで歩き通した。次の夢のエベレスト登山に向けて自信を深めたようだ。


 

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