琉球新報 両足義足で富士山登頂 島袋勉さん(西原町)
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琉球新報 2007年8月8日版掲載
両足義足で富士山登頂 島袋勉さん(西原町)
両足義足で富士山登頂 島袋勉さん(西原町)2007年8月8日
両足義足のランナーとして知られ、国内外のフルマラソンや24時間マラソンを完走した島袋勉さん(44)=西原町=が5日、富士山登頂に成功した。島袋さんは「道が悪く、足が痛んで余裕がなかった」と話しながらも「雲が下に見える頂上からの景色は格別」と喜びをかみしめた。
年間300回以上の講演で全国各地を訪れる島袋さん。静岡を訪れた際に富士山登頂の意志を地元の人に伝えたところ、今回の企画が実現した。
一人で登る気だったが、地元の人々の計らいで、約80人が今回、島袋さんのペースに合わせて一緒に登頂し「心強かった」という。頂上にたどり着いた時には、参加者やたまたま居合わせた人などから拍手や歓声が沸き、一帯となった。
同日午前3時に登り始め、約9時間かけて頂上にたどり着いた島袋さん。途中で、つえが折れるアクシデントがあったといい「本当に頂上にたどり着くのかなという感じだった。足の痛みで、上に登ることだけを考えていた」と振り返る。「一歩足を前に出せば、一歩近づく」と小さな積み重ねが成功を導いた。
「やっぱり目標はエベレスト」と富士山登頂成功が新たな目標の自信になった様子。2008年春に世界最高峰・エベレストの標高約5300メートル地点にあるベースキャンプを目指し、09年には世界の頂上へ挑戦する。
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