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琉球新報 ランナーズ賞に島袋さん 両足義足でマラソン

ランナーズ賞に島袋さん 両足義足でマラソン2007年11月29日

 ランニング・ジョギング・マラソン雑誌を発行する「ランナーズ」の第20回ランナーズ賞にこのほど、両足義足のランナーとして知られる島袋勉さん(44)=那覇市=が選ばれた。同賞は市民ランニングの普及、発展に貢献した個人・団体などを表彰する。今回、全国から3人が受賞した。これまで視覚障害者の受賞例はあるが、義足ランナーの受賞は初めて。ランナーズは島袋さんの受賞理由について「重度の障害を抱えるが、フルマラソンを完走するなど他の人たちに勇気を与えており、今後も走り続けてほしい」と説明し、エールを送った。
 島袋さんは2001年4月、電車事故に遭い、両足を失った。ほかにも脳や目に障害を負った。しかし「もっとも難しいことに取り組もう」とマラソンへの挑戦を始めた。これまでフルマラソンを13回完走。最近では今月4日、米国で行われたニューヨークシティーマラソンを完走。ことし、富士山登頂も成功している。学校や地域で講演活動も行い、自身の体験から「夢をあきらめない」ことの大切さを訴えている。
 島袋さんは受賞について「特に速く走れるというわけではないが、やりたいことができる自分でいたいという気持ちが伝わっていることを感じ、とてもうれしい」と語った。12月9日に開催されるホノルルマラソン(ハワイ)にも出場するが「これまでと同じように最後まで走ることが目標だ」と力を込めた。
 島袋さんら受賞者は今月22日発売の雑誌「ランナーズ」1月号にインタビューと写真が掲載されている。ほかの受賞者は3人の娘を持つ41歳の主婦で、各地の大会で優勝を飾り「トップ市民ランナー」として知られる星野芳美さん(41)、ウルトラマラソンの普及、発展に貢献している木戸孝美さん(66)が選ばれた。12月3日に東京都で表彰式がある。

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