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信濃毎日新聞「義足のランナーの走りに歓声」岡谷の長地小で講演

信濃毎日新聞 6月6日掲載

http://www.shinshu-liveon.jp/www/topics/node_75580

義足ランナーの走りに歓声 岡谷の長地小で講演

2008/6/6

両足義足で全力疾走する島袋さん(左)に歓声を上げる児童たち

両足義足で全力疾走する島袋さん(左)に歓声を上げる児童たち




 岡谷市長地源の長地小学校PTAは5日、会社経営の傍ら、両足に義足を着けてフルマラソンを走っている島袋勉さん(45)=那覇市=の講演会を同校体育館で開いた。島袋さんは「夢をあきらめない」と題し、回りから「無理だ」と言われたフルマラソンを完走した経験から、常に目標達成を思い努力する大切さを強調。猛スピードで走って見せ、子どもたちを沸かせた。

 島袋さんは2001年に千葉県内の踏切で列車に両足をひかれ、ひざから下を切断。記憶障害と目の障害も負い、講演では「障害者手帳を見て、とても悲しかった」と話した。そこから何かを学びなさい-との母の言葉を契機にフルマラソンを目標にし、リハビリの末、04年のホノルルマラソンに出場。両手でつえをつき、足の痛みに耐えながら完走したと振り返りながら「苦しいときに決して言い訳をせず、できる方法を考えていればできる」と訴えた。

 会場は全校児童と保護者、住民計約800人でいっぱい。島袋さんが体育館内をぐるりと走り抜けると、児童らは身を乗り出して見入った。質疑でも次々と手が挙がり、女子児童が「今までで一番の励ましの言葉は」と尋ねると、島袋さんは「『ゴールで会いましょう』です」と答えた。

 講演会は、昨年、岡谷市内で島袋さんの講演を聞いたPTA会長の安江茂樹さん(43)が、子どもたちにも聞かせたいと思ったのがきっかけで実現した。

(提供:信濃毎日新聞)

 

 

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