山陰中央新報 夢を力に『人生開けた』 義足のランナー島袋さん 出雲で講演 聴衆に元気を届ける
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山陰中央新報2008年8月19日掲載
夢を力に『人生開けた』
義足のランナー島袋さん
出雲で講演 聴衆に元気届ける
出雲市東林木町の鳶巣コミュティセンターで18日、「義足のランナー」の著書がある沖縄県在住の会社役員島袋勉さん(45)の講演会があり、訪れた70人が、苦難を乗り越えて夢を原動力に前進する島袋さんの生き方に触れた。
島袋さんは、沖縄県内で自動車整備などを手掛ける会社を創業。年商20億円を売り上げる会社に成長したが、七年前、所用で訪れた千葉県内の踏切で列車事故に遭い、ひざ下十㌢を残して両足を切断した。
「夢をあきらめない」と題した講演で、事故の失意からはい上がってきた体験を紹介。入院先で同室になった義足の男性の明るさに救われた、という島袋さんは「いつの間にかできないことを探している自分が恥ずかしくなった。それに気付いてからはできることを探し始めた」と、転機を振り返った。
入院中、会社が倒産の危機に陥ったことさえ生きる力に変えた。次善の策を考える姿勢を徹底し、会社再建と並行して、足の切断部の傷みや重い記憶障害も克服した。
松葉づえでフルマラソンにも挑戦する島袋さんは「どんなに苦しいことがあっても、やり遂げる習慣を身につけるために参加している。事故に遭い、やりたいことを先延ばししないようになり、人生が開けた」と笑顔で話し、来場者に元気を届けた。
講演会は、移転新築した同センターの完工記念として開催された。
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