富士山頂での教訓・・・
大勢の人が山頂で日の出を見るため「午前3時頃から日の出まで山頂付近はとても混み合うよ・・・!」と事前に山小屋の方から聞いていました。それで15日の午前1時10分に山頂を目指し、八合五勺の山小屋を出発!、こんなに早い時間なのに、かなり大勢の登山者が黙々と頂上に向かっている…!
順調に登り2時28分に登頂!真っ暗・・・山頂はとても冷たく強い風が吹いている・・・。
義足を脱げる場所を探し、どうにか腰掛け、義足を脱ぎ汗をふき取った。
強風の中しばらく同じ姿勢でジーっとしていると、ガタガタ震えが出る…日の出までまだ2時間以上もある・・・。
自分で温かくなる方法をいろいろ考え工夫していると、次から次へと登山者が山頂に到着。
山頂で日の出を待つ人が寒くて寒くて、温かいものを求める声が聞こえる・・・が、山頂の店はまだ開かない。
一時間半ほどしてやっと、お店が開いたらしい・・・一斉に向かう人々・・・すさまじい勢い。
私の座っている場所の前に大勢の人が並んでいる・・・温かい食料を求めて・・・。「戦後の食料配給だな・・・これは・・・」と声が聞こえた。
温かいうどんの汁を口にした若い子が『涙が・・・うぅ・・・』と声を出したので、見ると涙を流しながら食べている・・・。
実際に疲労と寒さを経験し、凍えそうな時にようやく味わえた「一杯のうどん汁」・・・。
そうなんだよな~、その感動と感謝の気持ち・・・!
その様子を見ながら、「この思い!この感動!」は、山頂の冷たい強風があって何時間も温かい食料を求めていたからこそ!なんだよな~と、ガタガタしながら観察していた私。
さて「この感動をいつまでも持続させるためにはどうすればいいのか・・・?」と、観察しながら考えていました。
下山して翌日思ったのは、「又、登ることだな~」と!
登頂した時は足の激痛で「又、登る!」なんて浮かびも思いもしませんでした・・・。
人って面白いですね・・・。あの激痛を忘れるのです!
写真:登頂して2時間30分ほど経過した午前5時の空
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