「島袋さんは、いつも半ズボンなのですか?」
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「島袋さんはいつも半ズボンなのですか?」とよく質問され「そうです・・・」と答えています。
メールでも中学生から「島袋勉さんはどうして半ズボンなのですか?」と質問がありましたのでお返事を書きます。
パイプの上部で模様がついている義足部分を「ソケット」と言います。そのソケットに断端部分を入れるのですが、「ライナー」というシリコン(ゴムのような素材)で出来た断端部を保護する太ももまであるカバーを履きます。そしてライナーの上に靴下のような袋状の「断端袋」を履きます。その状態で、足のソケットの中に両足を入れています。写真が片方のソケットを脱いだ状態です。
ゴムのような素材(シリコン)で出来ているライナーを皮膚に直接装着しているので、通気性がなく汗でむれてしまうことが難点で、もし脱がない状態が続くとすぐに皮膚の炎症が起きてしまいます。
このライナーは太ももまであるので、長ズボンにするとトイレに行かない限り脱ぐことができません。それで汗を拭き取りながら義足を装着して仕事が出来るようにするために会社でも半ズボンです。そして椅子に座ると、どこでもソケットを脱ぎライナーも脱いで汗をふくことができます。
出張中でも半ズボンだと飛行機や電車の中でライナーを脱げるので、しめつけられる圧迫感からも解放され、乗り物から降りた後の行動がしやすいのでいつでも半ズボンなのです。仕事や講演を続けていくための工夫の一つです。
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