義足のランナー夢をあきらめない講演会 vivid ling 4月号掲載
三月十三日(土)第20回津和野SLマラソンの招待選手の島袋勉さん
(義足のランナー)の講演会「夢をあきらめない」に参加しました。
夢をあきらめない
島袋さんは二十歳の時会社を創られ、平成十三年、三十八歳の時にアメリカでのIT事業視察の帰り、千葉県の踏切でつまずき倒れた。その時気を失い、線路に投げ出された両足を走ってきた汽車によって失いました。 命は取り留めたものの両足切断・視力障害・高次脳機能障害(記憶障害)を負われました。二十ヶ月の入院中、会社危機のため急遽退院、社会復帰し、会社を再建されました。入院中のリハビリ期間に、フルマラソン完走の挑戦を思い立たれ実現されました。 その後も「あきらめない習慣」を身につけるために、マラソンや登山などを続けておられるそうです。
講演会では、最初にアンビリーバボーに出演された時のDVDを視聴しました。そして島袋さんのお話では、事故後の切断したはずの足の痛み、記憶障害、お母様の「そんな痛い目にあって何も学ばなかったらただのバカよね」の言葉に考えさせられ、看護師の方の「命があって良かったね、義足をつけたら歩けるよ」の一言で、事故後三週間で義足を作る施設のある長野県身体障害者リハビリセンターへ転院、義足をつけて歩く事の痛みに耐えリハビリを行い、自分一人で行動できるようになるために国立身体障害者リハビリセンターへ転院、義足に合う足にするために手術をされました。
そんな入院生活のなかで決意されたのが次の3点だそうです。
◎ないものねだりをしない(足があればと思わない)
◎言い訳をしない
◎悪いところを隠さない
国立身体障害者リハビリセンターでは、視覚障害はバトミントンなどを通してのリハビリで克服、記憶障害はメモをとる、赤ちゃんが発達する課程を考えて、さわる・なめる・かぐ、などで克服。とにかく「あきらめない」を心がけたそうです。途中、義足を外されたり、入院中膝で歩けるのではないかと思い、いろいろ試されたことを実演されたり、なかみの濃いお話を聴くことが出来ました。あと、人間の身体の仕組みの素晴らしさも実感されたと話されました。
最後に各地で参加されたフルマラソンの様子の映像を観て終わりました。
その後のいろいろな質問にも真剣に答えておられました。そして、主催者の方の「走っている姿をみせてもらえますか?」のお願に、講演会場の体育館を全力で一周され、その速さに驚いてしまいました。
講演終了後、個別にお話を聴かせてもらう事ができました。もともと、マラソンも登山も中学生の時からの夢だった、二十歳で会社を創りたいというのも夢で、中学校の時のノートにちゃんと書いてあるそうです。行きたい国の写真なども夢に出てくるくらいまで見続けたそうです。(スゴイ)
いろいろな事を試してみてみて出来ないことを知り、何故出来ないかを考え、どうしたらそれを克服出来るかを考えておられるそうです。
そして、大人になると出来ないことの言い訳を考えるのが上手になりあきらめてしまう事が増えてきますが自分はあきらめる事を選びたくないとも言われていました。
お話を聴いて「夢をあきらめない」は人生をあきらめないことだと感じました。出来ない事の言い訳をしないでどうしたら出来るかを考えようと思います。今日の講演会に参加出来とことは私にとって宝物です。
(vivid riing 4月号掲載)
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