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読売新聞 義足ランナー「不屈」訴え 紀美野野上中

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読売新聞 2010年9月25日 掲載

義足ランナー「不屈」訴え

紀美野野上中

                                                                                                                      

                                                          

 両足ひざ下を切断した後も、義足を付けてマラソンや登山に挑み「義足のランナー」として知られる沖縄県西原町の自動車整備業、島袋勉さん(47)の講演会が24日、紀美野町立野上中学校(道下雄三校長)で開かれた。島袋さんは生徒約250人を前に、あきらめずに夢を持ち続けることの大切さなどを訴え、生徒たちは真剣な表情で聞き入っていた。

 島袋さんは2001年、踏切で転倒し、列車にひかれて両足を切断した。リハビリ中に、看護師にパラリンピックで活躍する選手の写真を見せてもらい、「自分も走りたい。やればできるはず」と、義足で競技を始めた。

 04年にはホノルルマラソンを完走するなど、これまでに幾度も国内外のフルマラソンを走り、海外登山にも挑戦。この日は、生徒たちに逆境に負けない強さを学んでもらおうと、野上中の依頼で講演が実現した。

 島袋さんは事故直後、「なぜ自分だけこんな目に遭うのか」と悲観したことや、歩きたい一心で足に傷を負いながらも懸命にリハビリを続けたことを紹介。「体が不自由でも、あきらめなければ、どんなことだって出来る」と力を込めた。

 3年の細峪(ほそさこ)由麻さん(15)は「自分で無理と決めつけたらだめなのだと気づかされた。勇気をもらえた」と話していた。

2010年9月25日  読売新聞)

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