「夢をあきらめない!本当にいいですね!」
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どうもありがとうございます。
連絡を受けて"なでしこ"成長の証を読みました。
繰り返した言葉の通りにここまで積み重ねてきたなでしこを感じています。
「夢をあきらめない!本当にいいですね!」
そのメールがたくさ届き私も励みとなっています。
あきらめず本当に一生懸命取り組む一人ひとりを応援しています。
そしておきらめない人を応援する心が広がっていくことを願っています。
********SOCCER KING********
*****Number Web *******
世界一を予感させた決勝前日会見。なでしこたちが見せた成長の証。
大会前から、指揮官やなでしこたちがそろって繰り返した言葉があった。
「今、このメンバーで勝てなかったらいつ勝てる?」
費やしてきた時間、重ねてきた経験、選考の末に最終的に淘汰されての21人だという自信、そのすべてが一人残らず全員にみなぎっていた。
決勝翌日、そう言い続ける理由を尋ねられた澤穂希は、
「うーん。なんでだろう。この子たちとなら勝てると思ったというか、そうとしか思えなかった」
この自信こそが、4位という、その時点での最高成績をおさめた北京五輪当時との大きな違いだ。
北京五輪の準決勝アメリカ戦、日本は2対4で敗れ3位決定戦にまわることとなったのだが、試合後の記者会見でアメリカの女性監督ピア・スンダーゲが披露したパフォーマンスは今でも強烈に記憶に残っている。会見場に現れるやいなや、朗々とアカペラで歌いだしたのだ。曲はボブ・ディランの「The Times They Are A-Changin'」だったのだが、ひとしきり歌い終わったあと、なでしこを褒め始めた。
「なでしこのサッカーは女子サッカーの未来である」
その一連の流れの美しさと、表現力、自信に満ちた姿は衝撃的だった。
■北京五輪では3位決定戦に敗れても満足感すら漂わせていた。
一方で、当時のなでしこたちは、勝ち上がって対戦相手が強豪になるにつれ、不安げに戦うようになっていった。だから準決勝でアメリカに、3位決定戦でドイツに敗れたことでどこかほっとしたのだろうか。コメントも今思えばなんだか情けないものに終始した。
「ここまでこられて幸せだった」
と岩清水梓は笑顔さえ見せていたし
「(上位から数えて)アメリカ、ブラジル、ドイツときて日本かよってかんじですよね?」
と宮間あやも負けてなお満足感を漂わせていた。
相手指揮官と日本の選手たちを比べても仕方ないのだが、それでも非常に対照的だった。世界に勝つためには、まだまだ多くの道のりが残されているように感じた。
■岩清水が振り返る北京五輪当時との違い。
あれから約3年、なでしこたちは勝つことにおびえなくなった。たとえ準々決勝という早い段階でドイツと対戦することになろうとも、逆にグループリーグでイングランドに敗れようとも、彼女たちの気持ちはびくともしなかった。
北京五輪当時も主力として戦っていた近賀ゆかりは言う。
「"まさか優勝するなんて"と驚かないでもない。でも、"優勝しない"とも思っていなかった。今回はなぜだかかなり強く優勝すると信じていたからこそ、ここまで来られたのだと思う」
岩清水は、振り返って苦笑いだ。
「北京の時は、もうアメリカ戦に負けそうになったときから、ピッチの上にいるのになんだか幸せだったなーって思っちゃってました。今回は全然違う」
■決勝前日の公式記者会見でなでしこたちが見せた自信。
決勝前日の公式記者会見、佐々木則夫監督と澤、宮間が出席した。
約100人の報道陣を前に、ひな壇に横一列に並んだ姿も堂々たるもの。照れるそぶりも見せない。ドイツ、アメリカを始め各国メディアから、試合に関してだけでなく震災関連の質問も多く飛び交う中、澤も宮間も落ち着いて、自分の言葉で真摯な受け答えを見せていた。
決勝に臨む精神状態を問われ、
「プレッシャーはない。楽しむしかない。早く試合をしたい」
と澤が言えば
「決勝だからといって気負いはない。楽しんで結果を出したい」
と宮間が続く。
佐々木監督は、
「ドイツ、スウェーデンに勝ってメンタル的にも自信が築き上げられている。相手はランクが1位で、24戦勝ちなしではあるがこれまでとは(うちのチームの状態が)違う」
と珍しく強めの口調でまとめた。
■「カッコイイ会見」に優勝を確信した報道関係者。
記者会見場ではあるが、パフォーマンスとしても決してアメリカに劣らない、男子を含め様々な日本代表チームの会見と比較しても最高レベルにカッコイイ会見となった。この会見を取材して、なでしこの優勝を確信した報道関係者も少なくなかった。
彼女たちは、女王となった。ピッチ内で積み重ねて来たものも当然多くあるが、ピッチ外でのそれも決して少なくはない。北京からのたった3年で大きな成長を遂げていた。
MVP、得点王も併せて獲得した澤の表現がまた良い。
「人間、欲が出るもので。ロンドン五輪でも金メダルが欲しい」
一年後の五輪本番に向けて、彼女たちはまた走り出す。
(「なでしこジャパン特報」了戒美子 = 文)
「今、このメンバーで勝てなかったらいつ勝てる?」
費やしてきた時間、重ねてきた経験、選考の末に最終的に淘汰されての21人だという自信、そのすべてが一人残らず全員にみなぎっていた。
決勝翌日、そう言い続ける理由を尋ねられた澤穂希は、
「うーん。なんでだろう。この子たちとなら勝てると思ったというか、そうとしか思えなかった」
この自信こそが、4位という、その時点での最高成績をおさめた北京五輪当時との大きな違いだ。
北京五輪の準決勝アメリカ戦、日本は2対4で敗れ3位決定戦にまわることとなったのだが、試合後の記者会見でアメリカの女性監督ピア・スンダーゲが披露したパフォーマンスは今でも強烈に記憶に残っている。会見場に現れるやいなや、朗々とアカペラで歌いだしたのだ。曲はボブ・ディランの「The Times They Are A-Changin'」だったのだが、ひとしきり歌い終わったあと、なでしこを褒め始めた。
「なでしこのサッカーは女子サッカーの未来である」
その一連の流れの美しさと、表現力、自信に満ちた姿は衝撃的だった。
■北京五輪では3位決定戦に敗れても満足感すら漂わせていた。
一方で、当時のなでしこたちは、勝ち上がって対戦相手が強豪になるにつれ、不安げに戦うようになっていった。だから準決勝でアメリカに、3位決定戦でドイツに敗れたことでどこかほっとしたのだろうか。コメントも今思えばなんだか情けないものに終始した。
「ここまでこられて幸せだった」
と岩清水梓は笑顔さえ見せていたし
「(上位から数えて)アメリカ、ブラジル、ドイツときて日本かよってかんじですよね?」
と宮間あやも負けてなお満足感を漂わせていた。
相手指揮官と日本の選手たちを比べても仕方ないのだが、それでも非常に対照的だった。世界に勝つためには、まだまだ多くの道のりが残されているように感じた。
■岩清水が振り返る北京五輪当時との違い。
あれから約3年、なでしこたちは勝つことにおびえなくなった。たとえ準々決勝という早い段階でドイツと対戦することになろうとも、逆にグループリーグでイングランドに敗れようとも、彼女たちの気持ちはびくともしなかった。
北京五輪当時も主力として戦っていた近賀ゆかりは言う。
「"まさか優勝するなんて"と驚かないでもない。でも、"優勝しない"とも思っていなかった。今回はなぜだかかなり強く優勝すると信じていたからこそ、ここまで来られたのだと思う」
岩清水は、振り返って苦笑いだ。
「北京の時は、もうアメリカ戦に負けそうになったときから、ピッチの上にいるのになんだか幸せだったなーって思っちゃってました。今回は全然違う」
■決勝前日の公式記者会見でなでしこたちが見せた自信。
決勝前日の公式記者会見、佐々木則夫監督と澤、宮間が出席した。
約100人の報道陣を前に、ひな壇に横一列に並んだ姿も堂々たるもの。照れるそぶりも見せない。ドイツ、アメリカを始め各国メディアから、試合に関してだけでなく震災関連の質問も多く飛び交う中、澤も宮間も落ち着いて、自分の言葉で真摯な受け答えを見せていた。
決勝に臨む精神状態を問われ、
「プレッシャーはない。楽しむしかない。早く試合をしたい」
と澤が言えば
「決勝だからといって気負いはない。楽しんで結果を出したい」
と宮間が続く。
佐々木監督は、
「ドイツ、スウェーデンに勝ってメンタル的にも自信が築き上げられている。相手はランクが1位で、24戦勝ちなしではあるがこれまでとは(うちのチームの状態が)違う」
と珍しく強めの口調でまとめた。
■「カッコイイ会見」に優勝を確信した報道関係者。
記者会見場ではあるが、パフォーマンスとしても決してアメリカに劣らない、男子を含め様々な日本代表チームの会見と比較しても最高レベルにカッコイイ会見となった。この会見を取材して、なでしこの優勝を確信した報道関係者も少なくなかった。
彼女たちは、女王となった。ピッチ内で積み重ねて来たものも当然多くあるが、ピッチ外でのそれも決して少なくはない。北京からのたった3年で大きな成長を遂げていた。
MVP、得点王も併せて獲得した澤の表現がまた良い。
「人間、欲が出るもので。ロンドン五輪でも金メダルが欲しい」
一年後の五輪本番に向けて、彼女たちはまた走り出す。
(「なでしこジャパン特報」了戒美子 = 文)
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