バランスを上手くとりここまで美しく走るのにどれほどの訓練を日々積み重ねてきたことか
バランスを上手くとりここまで美しく走るのにどれほどの訓練を日々積み重ねてきたことか考えつつオスカー・ピストリウスを応援しています。
****毎日新聞****
世界陸上:義足ランナー初の出場 ハンディ補う「高性能」
08年北京パラリンピックの陸上男子短距離で3冠に輝いた両足が義足のスプリンター、オスカー・ピストリウス選手(24)=南アフリカ=が、韓国・大邱で27日に開幕する陸上の世界選手権に出場する。四肢のいずれかを失った選手の出場は初の快挙。だが、高性能の義足による「助力」が議論を呼んだ経緯もあり、注目されている。【井沢真】
ピストリウス選手は男子四百メートル、千六百メートルリレーに出場予定。7月にイタリアの競技会で、四百メートルでは今年の世界ランクで18位(18日現在)となる45秒07をマークしている。現役日本最高記録を持つ世界選手権代表、金丸祐三(大塚製薬)の自己ベスト(45秒16)を上回る記録だ。
AP通信によると、ピストリウス選手は「長い間、(健常者の)世界大会への出場を夢見てきた」と感慨深げにコメント。予選突破は「力を発揮すれば、可能だと思う」と自信ものぞかせた。
先天性の障害で、生後11カ月で両足の膝下を切断。義足でスポーツに取り組んできた。
物議を醸してきたのが、弾力性のあるカーボン繊維製義足の「助力」だ。国際陸連は「バネや車輪など選手に利益をもたらす器具」の利用を禁止しており、07年にドイツの大学に調査を依頼。材質や動作の解析、ピストリウス選手と健常者5人の消費エネルギーを調べた。その結果、健常者よりも約25%少ないエネルギーでスピードを維持できるとされ、国際陸連は08年1月、健常者のレースへの参加を認めないと決定した。
しかしスポーツ仲裁裁判所は「他選手よりも有利であることを十分に証明していない」と決定を覆した。北京五輪は参加標準記録を突破できず出場できなかったが、同パラリンピックで百、二百、四百メートルの3冠を手にした。
議論の的はレース後半に強い点。45秒07を出した際も最後のコーナーでスピードを上げ、直線で他の選手を引き離した。北京五輪前の協議に携わった国際陸連技術委員会の関幸生委員は「後半の加速を考えると、(健常者と同じ)レースに出場すべきではないとの意見が多かった」と語る。
一方、北京パラリンピックで日本代表に帯同した義肢メカニックの沖野敦郎さんは「大変なトレーニングを積んで、完全に自分の足にしている。能力がずば抜けており、(男子百、二百メートルの世界記録保持者)ウサイン・ボルトのようだ」と評価する。
四百メートルの予選は28日、千六百メートルリレーの予選は9月1日。結果次第で議論が再燃する可能性もある。
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