沖縄県で合宿中の第８４回選抜高校野球大会（毎日新聞社、日本高野連主催）に出場する聖光学院は８日、同県西原町の西原マリンパークで、昨秋の沖縄県大会準優勝の知念（同県与那原町）と今年初めての練習試合２試合を行った。主力組が出場した１試合目は、先発メンバー全員が安打を放ち、１２－３の大差で勝利した。９日は１０年の甲子園で春夏連覇した興南（那覇市）と対戦する。
　先発した主戦の岡野祐一郎投手（２年）は初回に三塁打を打たれたが、直後にこの日最高の１３７キロを記録。内角の直球を多用し、８安打を許したが、要所をスライダーなどの変化球で締め、３失点に抑えた。六回から登板した飯高星哉投手（同）はキレのある直球で追い込み、無失点。横山博英部長は「（控えの）Ｂチームでエースだった時の投球が戻って来た」と絶賛した。
　攻撃では、主軸の園部聡選手（１年）と９番の京田世紀選手（２年）が３安打の活躍。斎藤智也監督は「タイミングが合っていて打線は予想以上に良かった。期待できる」と話した。控え中心の２試合目も１１－６で勝利した。【蓬田正志】