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"あきらめない"決意を応援しています!

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東北勢高校球児にとって,震災後のこの一年の経験を通してこれまで以上に「あきらめない」思いは強めらていると思います。〝あきらめない"決意を応援しています!

******読売新聞*******

手宣誓に涙も...被災地の仮設からナインに声援

選手宣誓に涙も...被災地の仮設からナインに声援
仮設住宅の集会所のテレビで選手宣誓を見ながら、拍手する住民ら(21日午前、宮城県石巻市の仮設住宅で)=佐脇俊之撮影
 選抜高校野球大会にチームが出場した東日本大震災の被災地では、開会式で雄姿を見せたナインに、声援が飛び交った。

 石巻工の地元、宮城県石巻市の大橋団地仮設住宅の集会所では、約30人がテレビで入場行進を見守った。石巻工ナインが映し出されると、「ヨーシ」のかけ声と拍手が起こった。阿部翔人主将が選手宣誓すると多くの住民が感極まって涙を流した。

 松本美由紀さん(51)は「私たちの思いを代弁してくれた。震災当時のことが思い出されて自然と涙がこぼれた」と声を詰まらせた。仮設団地自治会の山崎信哉会長(75)は「選手たちに力をもらい、我々も負けていられないという気持ちになった。試合ではぜひ勝ってほしい」と力を込めた。

 福島市笹谷の仮設住宅の集会所では、福島県浪江町から避難している住民約20人がテレビを見つめた。自治会長を務める豊口雄幸さん(70)は、高齢者や一人暮らしの孤立を防ごうと、集会所でお茶会などを開いてきた。福島の聖光学院の試合も皆で一緒に応援する予定。「被災地の高校生は練習も十分にできない中でボランティアもやり、本当に素晴らしい。大舞台で力を発揮してほしい」とエールを送った。

*******河北新報*******

胸を張り「諦めない」 石巻工・阿部主将が選手宣誓

◎被災地の思い全国に伝える

 被災者だから言える思いがある。伝えたい言葉がある-。第84回選抜高校野球大会に石巻工(宮城)が21世紀枠で初出場した。甲子園球場で21日行われた開会式で阿部翔人主将(3年)が選手宣誓。「苦難を乗り越えることができれば、その先に大きな幸せが待っていると信じています」。東日本大震災からの復興を願う熱い思いを込めた。

 帽子を脱ぎ、一礼して壇上に上がった阿部主将は、正面を見据え、堂々と大役を果たした。
 2分以上をかけた宣誓の中で、一番伝えたかったメッセージは「日本中に届けます。感動、勇気、そして笑顔を」。そんな思いを持って試合に臨みたいという。
 地元・石巻には震災の爪痕がいまだ残っており「被災地の現状や、多くの人たちが苦しみながらも頑張っていることを、全国に伝えたかった」とも語る。
 20日のリハーサルを胃腸炎による発熱で休み、不安もあった。「楽しもうと気持ちを切り替えた。百点満点の出来。満足感ですっきりした」。終了後はホッとした表情だった。
 宣誓文はチームメートから盛り込みたい言葉をホワイトボードに書いてもらい、自分で考えた文章に織り交ぜた。17日に完成し、19日夜にナインを前に3回練習した。松本嘉次監督(44)は「底力、絆...宮城の思いを全て盛り込んだ内容になった」と話す。
 スタンドで見守った阿部主将の父克彦さん(46)は「『答えのない悲しみを受け入れることは苦しくてつらいことです』というところに、ぐっと来た。自分の息子じゃないくらい立派に見えた」と涙をぬぐった。

<選手宣誓全文>
 宣誓。東日本大震災から1年。日本は復興の真っ最中です。被災をされた方々の中には苦しくて、心の整理がつかず、今も当時のことや、亡くなられた方を忘れられず、悲しみに暮れている方がたくさんいます。人は誰でも、答えのない悲しみを受け入れることは苦しくてつらいことです。
 しかし日本が一つになり、その苦難を乗り越えることができれば、その先に必ず大きな幸せが待っていると信じています。だからこそ日本中に届けます。感動、勇気、そして笑顔を。見せましょう。日本の底力、絆を。われわれ高校球児ができること。それは全力で戦い抜き、最後まで諦めないことです。今、野球ができることに感謝し、全身全霊で正々堂々とプレーすることを誓います。

◎「感動、地元の誇り」/石巻

 石巻工の地元・石巻市内の仮設住宅では21日、ナインの雄姿に被災者が盛んに声援を送った。
 約450世帯、約1100人が暮らす石巻市大橋1丁目の仮設大橋団地。住民30人ほどが集会所のテレビの前で開会式を見守った。選手の行進が画面に映ると、拍手が送られた。
 阿部翔人主将の選手宣誓には、全員が静かに聞き入った。「答えのない悲しみを受け入れることは苦しくてつらい」と東日本大震災を表現すると、涙ぐむ住民もいた。
 大橋団地自治会の山崎信哉会長(75)は「選手宣誓は堂々と落ち着いていた。内容も被災者の気持ちを理解しており、感動した。地元の誇りなので、試合にも勝ってほしい」と話した。
◎東北勢主将共感と決意

 選抜高校野球大会の開会式に臨んだ東北勢の各校主将は、石巻工の阿部翔人主将の選手宣誓への共感と、自らの決意を口にした。
 花巻東(岩手)の大沢永貴主将は「東北代表として岩手代表として、花巻東だけでなく東北各チームで何か届けられればとすごく思った」と述べた。震災で自分の家族は無事だったというが「まだまだ心に傷が残っている人がいる。地元の皆さんや応援してくれる方を少しでも元気に」と全力プレーを誓った。
 光星学院(青森)の田村龍弘主将は「自分も彼と思いは一緒」と言えば、聖光学院(福島)の氏家颯俊主将は「被災した方々が直々に思いを込めたメッセージで、すごくいい宣誓。自分たちもできる限りのプレーをやろうとあらためて思った」と話した。

 

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