課題が出た収穫!課題に向かい前進する"なでしこジャパン"応援しています。
「課題が出たことが収穫だし、これからまたしっかりと準備していきたい」佐々木監督。
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******NHK*****
遠征は課題が目立つ内容
ロンドンオリンピックで金メダル獲得を目指す「なでしこジャパン」のスウェーデン遠征は、ライバルのアメリカに1対4で完敗するという結果で幕を開けました。
さらに、オリンピックの予選リーグで対戦するスウェーデンには1対0で競り勝つにとどまり、なでしこにとっては、2試合とも課題が目立つ内容になりました。
アメリカ戦・身体能力の差に対応できず
特にアメリカ戦では、なでしこが現在抱えている課題がはっきりと見えました。
日本は立ち上がりからスピードとパワーを前面に押し出してきたアメリカの攻撃に対応しきれず、試合序盤に先制を許してしまいます。
すると、ディフェンダーの鮫島彩選手が、「1点取られて精神的に動揺してしまい、うまく自分たちのペースでプレーできなかった」と振り返ったように、日本はそのまま相手に主導権を握られて失点を重ね、1対4で大敗しました。
特に俊足のフォワード、モーガン選手に守備陣が振り切られる場面が目立ち、スピードとパワーで勝る相手が身体能力の差を徹底的に利用するスタイルで攻撃してきたときに、日本はどう対応すべきなのか、オリンピックを前に大きな課題を突きつけられたのです。
フォワードの大野忍選手は、「この結果をしっかりと受け止めなくてはいけない。相手は自分たちとどう戦うかよく研究してきていたが、自分たちは何も準備できていなかったのかもしれない」と話したほか、守備的ミッドフィールダーの阪口夢穂選手も、「これからきっと、各国はこの試合を参考に、同じような攻め方をしてくると思う。それを上回るサッカーをしないといけない」と危機感を口にし、ライバルたちがワールドカップで優勝した日本対策を進めている現状が浮き彫りになりました。
スウェーデン戦・底上げには成果、しかし・・
その一方で、第2戦のスウェーデン戦では控え選手を多く起用しながらも1対0で競り勝ちました。
選手たちはアメリカに敗れた夜、自主的にミーティングを行って、修正点を話し合ってから試合に臨み、その成果もあってか、メンバーが大幅に入れ代わりながらも、ほぼベストのメンバーをそろえた強豪スウェーデンを相手に、持ち味のボールを速く動かすパスサッカーを展開し、落ち着いた試合運びを見せました。
中でも、代表初出場を果たしたフォワードの大滝麻未選手が1メートル72センチの長身を生かしたプレーで相手に競り勝ち、前線で攻撃の起点となる動きを見せるなど、オリンピックに向けたチームの底上げには一定の成果を得ました。
それでもチャンスを作りながら追加点を奪えなかったほか、終盤には相手の高さを利用した攻撃に押し込まれる場面も目立つなど、収穫よりも課題の方が多かったと言えます。
めまいの症状から代表に復帰した澤穂希選手は、「代表から離れていた不安もあり、今回は自信がない部分が正直、あった。でも、今までやってきた技術やサッカー観はあるので、自信さえ取り戻せれば自分らしいプレーはできる。オリンピックにはベストコンディションに持って行く」と落ち着いた様子で話していました。
佐々木監督"課題が出たことが収穫"
佐々木則夫監督は、今回の遠征で苦戦が続いたことについて、「自分が想像していた以上に、選手たちのコンディションがよくなかった。試合に入る準備も足りなかったのかもしれない。反省すべき点は多い」と話しました。
そのうえで、「本番でこうした事態になっていたら慌てたかもしれないが、ロンドンを前に課題が出たことが収穫だし、これからまたしっかりと準備していきたい」と述べて、この結果を前向きに捉えています。
ロンドンオリンピックの最終メンバーの発表は、来月2日に迫っています。
今回の遠征の結果を踏まえて、オリンピックの金メダル獲得という目標に向かってどのようなメンバーを選び、チームの課題を修正していくのか。これまで以上に、佐々木監督の手腕が注目されます。
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