« 前へ | トップページ | 次へ »

やるべきことができれば次は負けないという自信はある

[ ]

 「やるべきことができれば次は負けないという自信はある」その自信がいつものなでしこへ

 *********NHK*********

最後の強化試合で完敗

ロンドンオリンピックで金メダル獲得を目指す「なでしこジャパン」。
チームはイギリス入りする前にパリでフランスと最後の強化試合を行いました。
結果は0対2で負け。
本番に向けて、守備に不安が残る内容でした。

ニュース画像

                                                                                                          

個人能力の高さに苦しむ

ニュース画像

日本は、立ち上がりからスピードとパワーを前面に押し出してきたフランスの攻撃に押し込まれる場面が目立ちました。
選手たちは粘り強くしのいでいましたが、前半、相手のフォワードに、スピードでディフェンスの裏を取られ、失点。
後半にもコーナーキックからヘディングで追加点を奪われて突き放されました。
1点目はスピード。
2点目は高さ。
いずれもフランスの個人能力の高さを強く印象づけるゴールでした。

分析されている日本

スピードとパワーで勝る相手が身体能力の差を徹底的に利用して攻撃するスタイルは、ライバルのアメリカが先月のスウェーデンでの強化試合で日本に仕掛けてきた戦い方と、とてもよく似ています。
このとき、日本は1対4で完敗。
フランスが同じような戦術で、日本を攻略してきたことは、ライバルたちがワールドカップで優勝した日本対策を進めている現状を改めて浮き彫りにしました。

収穫は選手の復調

ニュース画像

その一方で、収穫もありました。
1つが、けがや体調不良でコンディションを落としていた選手たちの復調です。
左足首を痛めていたセンターバックの岩清水梓選手は、フランス戦でことし3月のデンマーク戦以来、4か月ぶりのフル出場を果たしました。
持ち前の鋭い読みからのパスカットを見せるなど、けがの影響を感じさせないプレーに佐々木則夫監督も「満足している」と評価しました。
また、大黒柱の澤希穂選手も守備的ミッドフィールダーでフル出場しました。
この日は何度も前線への積極的な飛び出しを見せたほか、惜しいシュートを打つなど、動きのよさが目立ちました。
澤選手も自分の状態に手応えを感じていて、「やっとここまでコンディションが上がってきたという感じです。心身ともにリラックスしていますし、オリンピックが楽しみです」と前向きな発言が多くなってきました。
また、ゴールこそなりませんでしたが、攻撃では大儀見優季選手(旧姓・永里)が何度か決定的なシュートを放つなど、チャンスは作れていました。
フランスのプレッシャーに憶することなく、ディフェンスラインを押し上げて攻撃の形を作る時間帯があったのは、アメリカ戦での完敗を教訓に、選手たちが戦術の修正に取り組んできた成果だと言えます。

ニュース画像

                                                                                                      

チームに動揺なし

進歩がみられる部分もあるためか、チームに動揺はありません。
佐々木監督は、日本のコンディションがフランスに比べてよくなかった点を指摘したうえで「結果が出なかったのは残念だが、自信を失うところではない。これを機にもう一回、本戦に向けていい準備をすればいい」と冷静に試合を振り返りました。

ニュース画像

また、ディフェンダーの岩清水選手も「完全にやられたという感じはしない。むしろ、自分たちがやるべき事をしっかりできなかったから負けた試合だった。歯が立たないという意識はないし、チーム全体にやるべきことができれば次は負けないという自信はある」と話し、落ち着いて初戦への準備を進めています。

 

                                                                                       

初戦で勝って勢いを

初戦で対戦するカナダはスピードとパワーを兼ね備えたチームです。
スタイルとしては、アメリカに似た部分があり、プレーをイメージしやすいという意味では、日本にとってやりやすい相手とも言えます。
カナダの中心はフォワードでキャプテンのシンクレア選手。
代表で137ゴールを挙げている絶対的なエースです。
日本にとっては、シンクレア選手をどう抑えるかが一つのポイントで、センターバックの熊谷紗希選手も「シンクレア選手だけを抑えればいいわけではないが、自分がマッチアップする機会が多いと思うので、絶対に負けないようにしたい」と初戦に向けて集中力を高めています。

ニュース画像

 

                                                                                                                                    

キャプテンの宮間あや選手も「カナダは身体能力を前面に出してくるチーム。厳しい戦いを楽しみながら、私たちにとって勢いをつける試合にしたい」と、勝利へ闘志を燃やしています。
あと一歩でメダルを逃した前回の北京オリンピック。
それ以来、チームは金メダルという目標に向かって着実に準備を重ねてきました。
初戦のカナダに勝って勢いに乗ることができるのか。
なでしこの戦いぶりに注目です。

ニュース画像

ご感想やメッセージを、コメントやトラックバックでお気軽にお寄せください。

トラックバック(0)

このブログ記事に対するトラックバックURL:

コメントする

プロフィール

講演依頼を希望される方へ