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森田、山崎、仲里氏、平和の尊さ強調 戦後70年フォーラム

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森田、山崎、仲里氏、平和の尊さ強調 戦後70年フォーラム2015年6月20日 

辺野古新基地計画や安保関連法案について意見を述べる(左から)森田実氏と山崎拓氏、仲里利信氏=19日午後、那覇市のパシフィックホテル沖縄

 戦後70年記念フォーラム「沖縄から平和を考える」(主催・金秀グループ、琉球新報社)が19日、那覇市のパシフィックホテル沖縄で開かれた。元自民党副総裁の山崎拓氏と政治評論家の森田実氏、衆院議員で元県議会議長の仲里利信氏が登壇し「子や孫のためにも辺野古に基地は造らせない」「自衛隊に戦争の一翼を担わせてはいけない」など県内の新基地建設や安倍政権の安全保障政策についての問題点を論じた。約820人が参加し、登壇者の発言に聞き入った。
 山崎氏は国会で審議中の安保関連法案を「戦争法案だ」と批判し「この70年間、自衛隊は戦争に参加して殺したり殺されたりしたことは一度もない。『積極的平和主義』の名の下に、自衛隊に戦争の一翼を担わせる必要はない。廃案にするべきだ」と訴えた。政府が辺野古新基地計画を強行していることについて、作業を中断した上で「話し合いの場を設けるべきだ」との認識を示した。
 森田氏は太平洋戦争時、本土決戦のための陣地構築で学徒動員されていた自身の体験を紹介し「70年前の筆舌に尽くしがたい沖縄の悲劇が陸軍に本土決戦はできないと決断させた」と言及した。新基地建設を拒否する県民の姿勢を念頭に「沖縄は東京や日本全国に強いメッセージを送っている。自立の精神を失って国の将来はどうなるんだと沖縄の皆さんが示している」と評価した。
 仲里氏は高校の教科書から「集団自決」(強制集団死)の日本軍の強制性が削除された教科書検定を挙げて「戦争には保守も革新もないと一致した」と保革を超えて団結した経験を振り返った。辺野古新基地建設や自衛隊基地建設の動きを挙げ「安倍さんの言うようにやると軍拡競争になり、真っ先にウチナー(沖縄)がやられる。子や孫に沖縄戦のような哀れをさせてはいけない。何としても辺野古に基地を造らせない」と決意を述べた。
 ラジオ沖縄はフォーラムの模様を30日午後8時から同9時52分までの特別番組で放送する。

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