沖縄県立高校の生徒代表が集まる「第17回全県高校生代表者会議」
「平和へ行動を」 全県高校生代表者会議2015年6月19日
平和について、お互いの意見を交換する各校の生徒たち=11日午前、糸満市摩文仁の平和祈念資料館
班別協議の結果をまとめ、発表する実行委員長の翁長龍君=11日、糸満市摩文仁の平和祈念資料館
県立高校の生徒代表が集まる「第17回全県高校生代表者会議」が11日、糸満市の県平和祈念資料館で「平和について考える&ちゅらマナーアップフオーラム」と題して開かれ、生徒142人が参加した。午前は世界を平和にするためにできること、午後はインターネットで被害を受けないための対策について意見を交換した。代表者会議で平和をテーマに話し合うのは初めて。高校生らは「いろいろな意見が聞けて良かった」と口をそろえた。
平和に関する意見交換を前に県平和祈念資料館の新垣誠主幹が講話。新垣主幹は沖縄戦について、軍人よりも住民の被害が多いといった特徴や本土防衛のための時間稼ぎだったことなどを説明。沖縄戦を学び続けることで平和を守ることができるとし「自分の目と感性で考え、主体的に学習してほしい」と語り掛けた。
生徒らは複数のグループに分かれ、世界平和のために高校生ができることなどについて討議した。
「県内の高校生で平和の歌を作り、それを歌うプロモーションビデオなどをテレビで放映する」「ゆいまーる精神で世界の人種や宗教の壁を乗り越える」などの意見が出た。「世界の前に学校を平和にしよう」と提起し、いじめ対策を話し合うグループもあった。
討議に続き各グループがそれぞれの議論内容を発表し、全体で共有した。あるグループは「平和について学び理解し、事実を未来に引き継ぐ。考えるだけでなく、行動に移すことが大切だ」と発表した。それぞれの意見をまとめた文書を翁長龍実行委員長=普天間高3年=が読み上げた。
意見交換後、那覇西高校3年の比嘉ひかるさん(17)は「自分の意見を伝え、受け入れられたことがうれしかった。戦争のむごさから目をそらさず、もっと勉強したい。高校生同士で話し合うことが大切だ」と充実した表情で話した。
浦添高校1年の照屋佑太君(15)は「平和のためには、あいさつが大切だと思う。あいさつされると嫌な気持ちがなくなり平和になる」と日ごろからできる取り組みを語った。
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