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しのばれる首里当蔵旧水路

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 しのばれる首里当蔵旧水路です!   
     *******************************琉球新報***************************

「当蔵旧水路 保存を」 県文化財課 土建部へ要請

 那覇市首里地域の龍潭沿いで発掘され、明治時代以前の琉球王国時代に造成されたとみられる「首里当蔵旧水路」の遺構について、県文化財課が25日までに発掘された全長約60メートル全ての保存を県土木建築部に要請していることが分かった。遺構は県土建部による県道29号街路整備事業に伴いことし8月に見つかった。県土建部は遺構のある場所に、擁壁をつくる計画をしており、来年3月までの本年度中に20メートル程度を取り壊して柱を打ち込む予定だ。

琉球王国時代の石こう技術とまちづくりがしのばれる「首里当蔵旧水路」。約280人が参加した現地説明会=23日、那覇市首里

 県文化財課は12月14日、県土建部に対して現地での保存を要望した。同課は「王府時代の水系が分かる重要な遺構だ。保存状態もいいので、現地で残す方向で街路工事の工法を工夫してほしい」と求めている。これに対して県土建部は「本年度は予定通り進めたい。次年度以降、工事の変更を検討する」との方針で、本年度中に遺構の一部が壊される可能性は高い。

 一方、県立埋蔵文化財センターは現地で、遺構の取り壊しを前提にした「記録保存」の作業を進めている。工期は来年1月末まで。「記録保存」は、構造や写真を資料として残す。県文化財課と同センターの間で足並みをそろえる調整も必要になりそうだ。

 旧水路はこれまで那覇市教育委員会の調査で部分的に見つかっていた。県の街路整備に伴う今回の遺構発掘を含めると、短くても現在の首里交番付近にあった「蓮小堀(りんぐむい)」から龍譚にかかる「世持橋」までつながっていたことが確認されている。

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